「転職エージェントはいらない!」「転職エージェントなんて意味ない!」「転職エージェントは信用できない」
などと考えている方に、実は選び方と使い方次第であることを解説します。
転職エージェントは、1人のキャリアアドバイザーとあなたとの相性が非常に重要なため、一度いらないと考えてしまうと固執してしまいがちですが、正しい知識をもって活用すれば素晴しいサービスです。
正しい使い方を理解して、転職成功に向けて取り組んでいきましょう。
転職エージェントがいらないと言われる理由
「転職エージェントなんていらない!意味ない!」「転職エージェントは使うな」と主張されるのには、当然理由があります。
どういう理由で転職エージェントが不要だと言われるのか、見ていきましょう。
転職エージェントと相性が合わないことがある
まずありがちなのは、転職エージェントと相性が合わないことです。
「せっかく勇気をもって転職エージェントに登録して面談に行ったのに、気持ちをわかってくれないし対応も相性が良くない」と感じた人の意見は、転職エージェントなんていらないとなるでしょう。
そもそも転職エージェントのキャリアアドバイザーも同じ人間ですので、どうしても相性が合わないというのはあり得る話です。
希望の求人を紹介してもらえないことがある
次に多いのが、希望をしている求人を紹介してもらえないという場合です。
「求人を紹介してくれるはずの会社が、希望しているのに紹介してくれない!」と感じるパターンですが、そもそも理解しなければならないのが「転職エージェントは、求職者を企業に紹介してお金を得ているビジネスである」ことです。
つまり、その企業・求人に推薦するだけの人物であるのかを検討しなければなりません。
したがって、全ての方に希望通りの求人を紹介できるとは限らないのが現実です。
転職を無理強いされることがある
3つ目は、転職を無理強いされたり、意思決定(入社判断)を急かされたりすることです。
なぜこのようなことが起こるかというと、上述のように転職エージェントがビジネスであり、求職者の入社が決まらないと収入を得られないからです。
無理強いや急かす動きが強く、色々プッシュしてくる転職エージェントは、正直優良ではないエージェントです。
対処方法は後述します。
優秀な人ほど恩恵を感じにくいことがある
最後に、優秀な人ほど恩恵を感じにくいことがあるのが転職エージェントです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、一度に数十人、多い人だと50人以上の求職者を担当しています。
よって、優秀な人はなるべく自走してもらい、より支援が必要な人に時間をかけます。
優秀な人ほど、求人紹介のみしてもらって、後は自分でやりきるというパターンがあるため、恩恵を感じにくいことがあります。
活用法で改善できる
転職エージェントはいらないと考えられる理由をみてきました。
確かに仰るとおりな理由ではあるものの、実は転職エージェントの使い方次第で改善できる内容です。
ここでは、転職エージェントの正しい活用法についてみていきましょう。
そもそも転職エージェントの活用メリットは大きい
転職エージェントはいらないという主張がある一方で、転職エージェントには非常に多くのメリットがあります。
- キャリアのプロから無料でアドバイスをもらえる
- 非公開求人に出会える
- 面倒な企業との連絡を全て代行してくれる
- 応募する企業について、内部の詳しい情報を教えてくれる
- 応募する企業に応じた面接対策をしてもらえる
- 面接や書類選考時に、企業にアピールしてくれる
- 入社日や年収の交渉をしてくれる
- こじれやすい退職交渉のアドバイスをしてくれる
転職エージェントを使うことには、大まかに考えても以上のようなメリットがあります。
転職エージェントを使う9つのメリット!転職エージェントを使うべき人とは。
転職エージェントの効果的な活用方法
「メリットがあるのはわかるけど、そんなの理想論でしょ?」
このように感じる方が多いと思いますが、転職エージェントは活用法次第でいくらでも有益になります。
ここでは、転職エージェントのメリットを活かすために最低限知っておくべき活用方法を解説します。
更に詳細を知りたい場合は、転職エージェントの賢い使い方を徹底解説!初心者でも使いこなせるポイントを解説!をご覧ください。
複数の転職エージェントを使う
転職エージェントは、複数活用するのが基本です。
複数の転職エージェントを使うことで、上述の転職エージェントがいらないと考えられる主張を払拭できます。
1つの転職エージェントと相性が合わなかったり、希望の求人を紹介してもらえなかったとしても、別のエージェントで必ずそうとは限りません。
エージェントが違うだけで対応は全く違いますし、もっと言うとどのキャリアアドバイザーが担当になるかで全く印象が変わります。
1つの転職エージェントを使っただけで「転職エージェントはいらない」と考えるのではなく、複数使ってみて良いエージェントを残すことをおすすめします。
転職エージェントは複数掛け持ちすべき?複数利用時の注意点まで徹底解説!
市場価値に見合った転職エージェントを使う
続いて、自身の市場価値に見合った転職エージェントを使うことが重要です。
転職エージェントごとに、得意領域や対象としている求職者が異なります。
例えば、30代以降の管理職向けの転職エージェントに、20代の経験が浅い若手が相談に行っても、希望する求人は紹介してもらいづらいです。
また、フリーターでキャリアが弱い求職者は、フリーター特化のエージェント以外に相談しても、なかなか思うような対応をしてくれないでしょう。
対応が悪く、「転職エージェントは使えない!」と思うことがあるかもしれませんが、そもそもその転職エージェントを使うべき市場価値ではない可能性があります。
積極的に連絡をとる
なかなか自分に時間を割いてくれず、転職エージェントはいらないと考えてしまっている人は、「あなたから積極的に転職エージェントに連絡をとる」ことで解決できることが多いです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、あなただけではなく、数十人の求職者を同時に担当します。
よって、積極的に連絡をしないと、あなたの優先順位はどうしても下がってしまいます。
転職エージェントを利用する際には、待ちの姿勢ではなく、実は使い倒すくらいの意識が必要です。
連絡をなかなかくれないから、「転職エージェントはいらない」と考える前に、あなたからどんどん連絡をして使い倒しましょう。
以上のように、転職エージェントは使い方次第で有効なサービスになるのです。
いらないと判断できる転職エージェントの特徴
活用法で解決できるとはいえ、残念ながら本当に「いらない」「意味ない」と判断できるような転職エージェントも存在します。
ここでは、悪い転職エージェントの特徴をご紹介します。
大切なのは、悪いエージェントにあたってしまった時に、「エージェント全てが悪い」と捉えるのではなく、別のエージェントに切り替えるということです。
自分たちの業績を優先する
まず、自分たちの業績を優先し、求職者を急かしたり、希望通りの対応をしない身勝手な転職エージェントは避けたほうが良いエージェントです。
転職エージェントは、求職者を企業に紹介し、入社が決まると儲かる仕組みです。
つまり、求職者が自分たちを経由して企業に入社してくれるように働きかけるわけです。
そこで、求職者の意向を考慮せず、自分たちの都合を押し付けるようなエージェントは、「いらない、使えない」と判断して良いエージェントです。
中長期的な視点がない
続いて、中長期的な視点がなく、短期的なキャリアしか提案されないのは、だめなエージェントです。
中長期的にどんなキャリアを描いていきたいのかヒアリングがなく、短期的な転職理由(感情)を満たすためだけの提案しかしてくれない場合は、別のエージェントを検討した方が良いです。
「将来的にどうしたいのか、そのために今すべきことはこうですよ。」という提案ができるエージェントに依頼しましょう。
業界や職種の知識が浅い
最後3つ目に、業界や業種の知識が乏しいエージェントは、良くないエージェントです。
転職エージェントは、転職市場やそれぞれの業界・職種についてのプロフェッショナルであるはずです。
質問をしても浅い回答しか返ってこなかったり、企業の内部の情報について詳しくなかったりする場合は、別の転職エージェントを検討すべきです。
良い転職エージェントの選び方
「悪いエージェントの特徴がわかり、転職エージェントを変更すれば良いと言われても、どうやって良い転職エージェントを選ぶの?」
疑問に思う方が多いのではないでしょうか?
結論、転職エージェントの良し悪しは「あなたとの相性」ですので、登録してみないとわかりません。
まずは複数の転職エージェントに登録してみて、主に以下のポイントでエージェントを見極めましょう。
- 中長期的なキャリアを意識してアドバイスをくれるか
- あなたの「なりたい姿」を大事にしてくれるか
- 業界の情報、企業の情報に詳しいか
- 企業との関係性が深く、あなたを企業に推薦する力が強いか
- あなたの希望を聞くだけではなく「提案」してくれるか
- 求人数が充実しているか
- 書類添削をきちんとしてくれるか
- 面接対策をきちんとしてくれるか
本当に転職エージェントがいらない人
転職エージェントは基本的に必要な人がほとんどで、使い方次第で非常に便利なサービスです。
しかし、本当に「転職エージェントはいらない」と言っても良い人もいます。
以下のような特徴がある人は、転職エージェントを使わないで、エージェントを通さないで転職しても良いでしょう。
- 自己分析を自分でやり切れていて、面接に強い人
- 行きたい企業が決まっていて、直接応募できる人
- 能力(市場価値)が高く、ビジネスSNS等でスカウトが多数くる人
ただし、よほど能力がある人でない限り、一度転職エージェントに相談してみると新たな発見があるのでおすすめです。
おすすめの転職エージェント
悩みや状態別に、おすすめの転職エージェントをご紹介します。
それぞれ別の記事で詳しく解説していますので、当てはまる記事をチェックしてみましょう。
転職エージェントは使い方次第
転職エージェントがいらないと判断される理由、転職エージェントの正しい使い方を解説しました。
転職エージェントを評価するには、あなたとの相性が最も重要です。
一度の経験で全ての転職エージェントがだめだと判断するのではなく、複数名のエージェントと会ってみて、相性が良い人を見つけることが重要です。
正しくエージェントを活用して、転職成功に向けて頑張っていきましょう。