「転職エージェントに内定後急かされる」
「しつこく転職エージェントに急かされる」
「転職エージェントが必要以上に急かしてきてうざい」
このような悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。
この記事では、転職エージェントが何かと急かす理由と、適切な対処法について解説します。
対処法を正しく認識していないと、気持ちよく転職活動ができませんので、きちんと理解していきましょう。
転職エージェントが急かすことはある?
転職エージェントに急かされたという評判をよく目にしたり、自身が経験したりすることがあるかと思いますが、本当に転職エージェントは「急かす」行為をするのでしょうか。
結論、転職エージェントは求職者の判断や行動を急かすことがあります。
ただし、転職エージェントに急かされるほとんどが「求職者のため」であって、必要な「急かし」であることが多いです。
転職エージェントが急かしてくる理由
ここでは、転職エージェントが急かしてくる具体的な理由をみていきます。
どんな時に急かされる?
転職エージェントを利用すると、いくつかのケースで急かされます。
急かされる理由の前に、まずは「どのタイミングで急かされるのか」を見ていきましょう。
面接の日程調整時
急かされる1つ目のシーンは、面接日程調整時です。
面接の日程調整で、あなたから候補日を出したり、企業から提示された日程を確認したりする際に返信を急かされます。
企業から「早く連絡がほしい」とプッシュしたり、企業に言われていないものの転職エージェントの判断で急かしたり様々です。
面接後のフィードバック(感想)確認時
続いて、面接後のフィードバック確認時です。
面接終了後は、企業としてもエージェントとしても、「あなたが面接でどう感じたか」を確認したいと思っています。
なぜならば、面接での評価が良い場合は特に、その感想によって次回面接の打ち手を考えるからです。
企業としてもエージェントとしても、早くフィードバックを回収したいと考えているので、急かす動きに繋がります。
内定受諾の判断時
転職エージェントから最も急かされるシーンは、内定受諾の判断時です。
転職エージェントが内定後に急かすのは、企業から判断を急かされている場合と、転職エージェントの都合で急かしている場合があります。
詳細は、後述します。
求職者のために急かす場合
ここからは、転職エージェントに急かされる大きく2つの場合、「求職者のために急かす場合」と「転職エージェントの都合で急かす場合」の2つについて解説します。
まずは、求職者のため、つまりあなたのために急かしている場合をみていきましょう。
企業が判断を急かしている場合
転職エージェントの意思ではなく、企業は急かしてくる場合です。
この場合、転職エージェントは「あなたのために」急かします。
なぜならば、急かさずにそのまま放置して連絡や判断が遅れてしまうと、企業に対してあなたの印象が悪くなるためです。
企業から催促の連絡があった場合は、転職エージェントは「求職者を守るため」に、求職者を「急かす」動きになります。
他の候補者がいて急がないと枠がうまる場合
続いて、他の候補者がいる場合も急かされやすいです。
他の候補者の評価が高い場合は特に、内定の返事や面接日程調整を早くしないと、先に枠が埋まってしまいます。
つまり、この場合の急かしも「求職者への配慮」であり、気を遣って急かしてくれていると考えて良いでしょう。
転職市場の変化によって求人が止まる恐れがある場合
続いて、転職市場の変化(不景気になる等)によって、求人が止まってしまう可能性が出てきた場合は、急かされやすいです。
例えば、あと1〜2ヶ月で求人が止まるかもしれないと企業が判断し、エージェントに連絡したとします。
そうなってくると、応募の判断や面接の日程調整を1日でも早くした方が良いと考え、急かす動きになるのです。
この場合の急かしも、せっかく希望している求職者の意思が無駄にならないように、配慮して急かしてくれていると考えて良いでしょう。
転職エージェントの都合で急かす場合
ここからは、実はある「転職エージェントの都合で急かす」場合を解説します。
ある種、転職エージェントの裏話だと思って見ていきましょう。
目標達成のため
大前提として、転職エージェントのキャリアアドバイザーは、毎月転職支援を完了する人数の目標を追いかけています。
目標を達成するか否かで、賞与額が変わってきたりするので、これはもう必死なわけです。
「目標達成まであと◯日◯人!!」
このように日々目標を追いかけているので、内定が出た後等は特に急かされるのです。
月末は特に要注意
目標を追いかけている中で、特に月末の急かしには要注意です。
「今月あと1人で目標達成!!」
このような状況で、内定受諾を渋っている求職者がいると、急かしたくなるものです。
個人だけの目標ならまだしも、グループで目標を追っているため、「グループ目標もあと1人で達成!」となった場合は、グループメンバー全員からの期待を背負うことになるわけです。
こうなってくると、内定受諾を悩んでいる求職者に対して、様々な理由をつけて内定受諾を急かす動きが出てきてしまうのです。
「急かされやすい求人がある」は嘘
職種によって、転職エージェントに急かされやすくなるという説もありますが、正直ほとんど関係ありません。
あくまでも「傾向として」、事務求人や管理部門系等の人気求人は候補者が多いため急かされやすいですが、その時々の企業の状況によるので一概には言えません。
急かされるかどうかは、企業の採用ニーズや充足度合い、転職市場の状況など様々な要因で変わってきます。
転職エージェントに急かされた時の対処法
ここからは、転職エージェントに内定後急かされるなど、転職エージェントの強引な手法が気になった際に、どのように対処すべきかを解説します。
ただしく対処して、ストレスなく転職活動ができるようにしていきましょう。
急かす理由を確認する
最も効果的かつ簡単な対処法は、なぜ急かしているのか理由を確認することです。
本当に求職者のためを思っている急かしであれば、適正な理由があるはずで、納得できる理由を教えてくれるでしょう。
しかしながら、転職エージェントの都合で急かしている場合は、納得いく理由が得られず、しどろもどろになることもあります。
急かされた場合は、まずは「なぜそんなに急ぐのですか?」と聞いてみましょう。
「自分のペースでやりたい」と伝えてみる
次に、「自分のペースでやらせてほしい」「少し放っておいてほしい」(言い方は工夫が必要ですが)と伝えることも1つの手です。
ある意味、転職エージェントに釘を刺す方法です。
転職エージェントは、求職者を企業に紹介して入社させないと収益化できないため、どうしても求職者に対して強気になりがちです。
ここでただ従うのではなく、あなたの方もやや強気で釘をさすことが効果的なのです。
転職エージェントにきちんと意思を伝えることで、それまでのように強く急かされることはなくなります。
担当変更を依頼する
転職エージェントがむかつくと感じたり、あまりにもしつこかったり、相性が合わないと感じたりした場合は、担当変更を依頼しましょう。
転職エージェントすべてが悪いわけではなく、キャリアアドバイザーによってサービスの質は全く違うからです。
また、担当変更依頼をすることで、次のキャリアアドバイザーはより気を遣って対応をしてくれますので、意外とおすすめです。
「え、担当変更なんてできるの?」
と感じた方が多いかと思いますが、全く問題はありません。
詳しくは、転職エージェントの担当変更は遠慮なくできる!担当変更時の注意点と伝え方まで徹底解説を御覧ください。
別の転職エージェントを使う
次に、転職エージェント自体を変更して、別のエージェントを使うことも対処法の1つです。
転職エージェントは世の中に相当数ありますので、1つのエージェントに固執する必要はありません。
あまりにも急かされて、転職エージェントが信用できないと感じたら、別のエージェントに登録してみましょう。
別のエージェント選びに迷う方は、以下を参考にしてください。
他エージェントで内定が出て迷っていると伝える
最後に、他の転職エージェント経由で内定が出てそちらと迷っていると伝えてみるのも効果的です。
転職エージェント都合で急かしている場合は特にです。
なぜならば、そもそも内定した企業に行く決断をしてくれないと収益にならないため、急かすことによって辞退されるリスクを避けたいためです。
他で内定が出ていると伝えれば、内定となっている企業よりも良い条件が出るように交渉する時間や、改めて企業と交渉する面談をする時間等を作れることがあります。
その結果、急かされていたはずの回答を先延ばしすることに繋がります。
急かされる理由を確認して適切な対処をしましょう
転職エージェントが何かと急かしてくる理由と、対処法について解説しました。
まず大切なのは、なぜ急かされるのかをきちんと確認することです。
原則、求職者であるあなたのためを思って急かしている場合がほとんどですが、エージェント都合で急かしている場合もあります。
なぜ急かしているのかを明確にして、適切な対処をしていきましょう。