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転職サイトと転職エージェント(人材紹介)の違いと特徴とは。

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転職活動で役立つサービスとして、大きく、転職サイトと転職エージェント(人材紹介)が存在します。転職を考えたあなたは、「転職サイトと転職エージェントの違いは何か」「転職サイトと転職エージェントどっちを利用したほうが良いのか」「自分はどちらに合っているのか」など悩むことが多いのではないでしょうか。この記事では、転職サイトと転職エージェントの違い、特徴、選び方までを解説します。きちんと理解して、より良い転職活動ができるようにしていきましょう。

転職サイト転職エージェント

転職サイトと転職エージェントの違いとは

転職サイトと転職エージェントの名前の違いはわかっていても、サービス内容の違いについては意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、求職者からみる違いと、企業からみる違いの2つの視点で解説します。早速みていきましょう。

求職者からみる違い

求職者からみる転職サイトと転職エージェントの最も大きな違いは、「キャリアアドバイザーが付いて、企業との仲介をしてくれるか」です。

転職サイトで見つけた求人に対して応募する際は、自分が直接企業に連絡してやりとりをします。
一方で、転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーから紹介された求人に応募し、企業とのやり取りは全てエージェントが代行してくれます。

企業からみる違い

企業からみる転職サイトと転職エージェントの違いは、求職者との間にエージェントが入ってくれるかの違いに加えて、発生する料金です。

転職サイトは、原則掲載課金の仕組みで、2週間掲載で約15万円(掲載枠によっては、50万円〜100万円など)のように、前払いの仕組みです。

転職サイトの場合は、掲載期間内の応募であれば、何名採用しても料金は変わりません。
ただし、採用できなくてもコストが発生してしまうというリスクもあります。

一方で、転職エージェントの費用は、求人を出すのも、何名応募があっても、何度面接するのも無料です。
ただし、採用が決まり、入社した時点で、求職者へのオファーの年収の30%〜35%を紹介料として転職エージェントに支払う仕組みです。

例えば、400万円の年収を紹介した場合は、400万円の35%である140万円が紹介料になります。
転職エージェントの紹介料は、1名採用するごとに発生するため、1人あたりの採用コストは高額になりがちです。

転職サイトと転職エージェントの比較

転職サイトと転職エージェントの大きな違いがわかったところで、具体的な特徴を比較していきます。

あなたの場合はどちらを利用すべきなのか特徴の違いを理解していきましょう。

転職サイトのメリット

まず、転職サイトについて、メリットをみていきましょう。

採用ハードルが下がる

1つ目のメリットは、意外と理解されていない、採用ハードルが下がることです。

これはなぜかと言うと、エージェントと違い転職サイトは、前課金サービスのため「何とか採用したい」という心理が働くからです。

実際に、企業としては、「この求職者のレベルであれば、エージェントなら採用しないけど、転職サイトなら採用する」ということがよくあるものです。
転職エージェントは、成果報酬かつ高額なfeeが発生しますが、転職サイトは掲載課金かつ比較的安価なためです。

よって、転職サイトを利用すると、場合によっては採用ハードルが下がることがあります。

24時間いつでもどこでも応募できる

2つ目のメリットは、エージェントを介さないため、24時間いつでもどこでも応募できることです。

転職サイトから企業に応募すると、直接企業に連絡がいくため、連絡がエージェントで止まることはありません。
転職エージェントの営業時間に縛られることがないので、便利です。

求人を複数幅広く検索できる

3つ目のメリットは、自分の意思で自由に求人を検索して応募できることです。

転職エージェントの場合は、キャリアアドバイザーのアドバイスを受け、ある種「身の丈の」企業に応募していきます。
キャリアプランや経験に応じた求人に応募してくのが基本なのです。

一方転職サイトでは、エージェントの成約を受けることなく、自由に求人を検索して応募することができます。
選択肢を増やすことになり、思わぬチャンスを掴むことがあります。

転職サイトのデメリット

転職サイトのメリットが理解できたところで、デメリットについても解説していきます。

自分であれば何を大切にするのか、考えながらみていきましょう。

企業のリアルな内情を理解できない

1つ目のデメリットは、企業の内情をリアルに把握できないことです。
転職サイトは、転職エージェントと違い、キャリアアドバイザーが介在しないため、第3者目線での企業に関するアドバイスをもらえません。

よって、求人サイトの求人原稿に記載されている内容や、Web上に存在する情報で判断するしかありません。
知人が在籍している会社であれば、内情はわかりますが、そうでない場合の方が多いのが現実です。

転職サイトである種美化された情報でしか判断ができないため、入社後のミスマッチが発生しやすいというデメリットがあります。

企業とのやり取りを全て自分でおこわなければならない

2つ目のデメリットは、企業とのやり取りを全て自分で行うため、手間がかかってしまうことです。

転職サイトでは、自分で書類を企業に送り、面接の日程調整をしたり、入社日の調整や年収交渉まで、全て自分で行います。

転職に慣れていないことが普通ですし、転職市場を熟知しているわけではないので、非常に負担が大きい作業です。

面接を1回するだけでも、精神的な負担は大きい中、企業とのやり取りに時間が取られることは大きなデメリットです。

転職エージェントのメリット

続いて、転職エージェントで転職活動をするメリットを解説します。

キャリアアドバイザーのアドバイスが受けられる

1つ目のメリットは、転職のプロであるキャリアアドバイザーのアドバイスを受けられることです。

自分だけの力で転職活動をしていると、想像以上に悩むケースが発生します。

「どこの企業の求人に応募すれば良いんだろう」
「面接はどんなところに注意すれば良いんだろう」
「選考を受けていて、別職種にチャレンジしたいと思ってきたけどどうすれば良いんだろう」

様々な悩みに対して、転職のプロの視点でアドバイスをしてくれます。

一人で転職していると気づかない視点で導いてくれるため、大きなメリットといえます。

企業とのやり取りを代行してもらえる

2つ目のメリットは、書類選考や面接日程調整などの、面倒な企業とのやり取りを代行してくれることです。

転職サイトを使う際には、面接の日程調整を始めとする企業との交渉については、全て自分でやらなければなりません。
転職活動独特の勘所も、自分で押さえながら進めなければならないため、駆け引きは非常に難しいです。

転職エージェントを利用することによって、内定時の年収交渉や、入社日の調整など、素人では難しいやり取りまで代行してくれるため、大きなメリットとなっています。

非公開求人がある

3つ目のメリットは、転職サイトなどの公になっている求人とは違う、非公開求人を保有していることです。

企業は、公開はしたくないけど、エージェントにある程度候補者をスクリーニングしてもらった上で募集したい求人や、ハイレベルな人材を求めているが故の非公開求人をもっているものです。
転職エージェントは、こうした非公開求人をもっていることが多いので、転職サイトでは出会えない求人と出会える可能性があるので、大きなメリットといえるでしょう。

転職エージェントのデメリット

転職サイトと同様に、転職エージェントにもデメリットはあります。きちんと理解して、利用の判断ができるようにしていきましょう。

キャリアが浅いと紹介される求人がない可能性がある

1つ目のデメリットは、経験によっては、求人を紹介されないもしくは紹介求人が少ないことです。

今までの経験が浅かったり、年齢と経験のバランスが弱かったりすると、特に大手エージェントでは相手にしてくれないことがあります。

転職エージェントはビジネスなので、転職成功する可能性がある求職者に注力するのは致し方ありません。
よって、求人紹介数や割いてくれる時間に差が出てしまうことがデメリットです。

担当者の質に左右される

2つ目のデメリットは、キャリアアドバイザーの質に左右されてしまうことです。

腕の良い担当がつけば通過したであろう面接も、相性が悪い担当だと上手くいかないことは正直あります。

また、経験豊富な担当であれば提案してくれる求人が、そうでない担当であれば出てこなかったり、担当によってどうしてもムラが出てしまうことはデメリットです。

企業と直接やり取りができない

3つ目のデメリットは、企業と直接やり取りができないことです。

転職サイトのデメリットと矛盾するようですが、エージェントを通して企業とコミュニケーションを取らなければならなため、細かいニュアンス等は特に、必要以上に時間がかかってしまいます。

転職エージェントを介しているので、情報がどうしてもブラックボックス化しやすいので、デメリットと考えることができます。

転職サイトと転職エージェントどっちが良い?

転職転職エージェントと転職サイトの違いがわかったところで、果たしてあなたがどちらを利用すべきなのでしょうか。
どういう場合に転職サイト、転職エージェントを利用すべきなのかをみていきましょう。

転職サイトがおすすめの人

転職サイトがおすすめなのは、簡単に言うと、「自分自身でキャリアプランをつくり、受けたい企業の判断ができ、面接対策も自分で出来る人」です。

転職サイトは、キャリアドバイザーが介在しないため、転職活動をすべて自分自身でやる必要があります。
つまり、自分の意志で自立して行動できる人でないと転職がうまくいきません。

今後自分がどうなっていきたいのか、どんな仕事をしていきたいのか、どんな会社に入るべきなのか判断できる場合は、全て自分のペースで進められる転職サイトを利用しましょう。

転職エージェントがおすすめの人

転職エージェントがおすすめなのは、転職サイトと逆で「まだキャリアプランがはっきりせず、転職の進め方もよくわからず、キャリアドのアドバイスが欲しい人」です。

特に転職活動が初めての人は利用することが無難で、キャリアアドバイザーと一緒に正しい手順で転職を進めていくことをオススメします。

キャリアが不安、どうやって仕事を選べばいいのかわからない人はもちろん、面接が不安な方も転職エージェントにアドバイスを求めた方が良いです。

よほど転職に自信がある方以外は、まずは転職エージェントに相談した方が良いでしょう。

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