転職活動をしていると、
「転職面接の時間帯は何時頃に行われるのが普通なのか」
「転職面接は何時を指定すれば良いのか」
悩むことが多いのではないでしょうか。
現職の仕事の都合はもちろんのこと、面接を受ける企業の都合もあり、面接時間の調整に困る場合が多くなります。
難しい日程調整ですが、どの時間帯に面接をするか、どうやって調整するのかは合否に影響します。
そこでこの記事では、転職面接におすすめな時間帯、日程調整の方法等を詳しく解説していきます。
注意すべきポイントも解説しますので、企業にマイナスな印象を与えないようにきちんと理解していきましょう。
転職面接の時間帯は何時頃が基本?
転職面接の時間帯は何時頃が良いのか、基本的なパターンを見ていきましょう。
転職面接の時間帯は大きく2パターン
転職面接の時間帯の基本は、大きく2つです。
- 一般的な定時後の18時・19時から開始する
- 一般的な定時内の10時〜17時の間に開始する
どちらかで実施されることが多いです。
私の経験からすると、企業によって50:50といったところでしょうか。
絶対に勤務時間内でしか面接をせずに求職者の覚悟感を問う企業と、求職者の仕事の都合を考慮して遅めの時間に対応してくれる企業に分かれます。
どんなに遅くても20時開始まで
遅くまで対応してくれる企業があったとしても、転職面接はどんなに遅い場合でも20時開始が限界です。
面接官からすると就業時間外に残業をして業務をしている状況で、20時から始めれば21時終了になってしまいます。
私の経験上、20時から面接というのは稀ですし、原則は19時までという認識をもっておきましょう。
転職面接の日程調整のポイント
面接に適した時間帯がわかったところで、転職活動時に苦労するのが、面接の日程調整です。
ここでは、面接の希望日をどのくらい提示すれば良いのか、面接日程調整時のポイントをみていきましょう。
企業に直接もしくはエージェント経由で調整
面接日程調整の方法は、大きく2つです。
- 企業と直接連絡して調整
- 転職エージェントを介して調整
どちらの場合も、調整時のポイントは同様ですが、エージェントを介している場合の方が、若干わがままを伝えてもうまく調整してくれることがあります。
指定日時は複数幅広く
転職面接の日程調整のポイントは、指定日時を複数幅広く提示することです。
社会人として当たり前のことではありますが、「面接の時間をいただく」わけですので、ピンポイントで日程を提示するのは相手に対しての敬意が足りません。
遅くとも19時開始までで、極力日中も含めて(現職都合で厳しければ構いません)、3つ以上複数幅広く提示しましょう。
面接の時間帯を指定された場合はどうする?
場合によっては、面接の時間帯を企業から指定される場合もあります。
指定の形式は大きく2つあります。
まず、「火・木・金の10時〜17時開始までで日程をください」等のように、企業から時間帯の指定がある場合は、その時間指定内で3つ以上複数幅広く提示しましょう。
もう1つは、「12月11日(金)の14時開始」など、具体的な日程を指定される場合です。
この場合は、その日程で可能であればその旨を連絡しますし、難しい場合は必ず代案を複数提示して変更を依頼します。
日程は早い方がベター
転職面接の日程は、早い方がベターです。
あまりにも遅い(遠い)日程を提示するのではなく、翌週あたりを狙って提示することが基本です。
月曜日に連絡をしているようであれば、その週の金曜日あたりを提示しても構いません。
スピード感は非常に重要ですので、必要以上に時間が空かないようにしてください。
転職面接の日程調整は土日もOK?
転職面接の日程調整では、原則土日は避けるのが基本です。
企業の採用担当は、原則その企業の社員です。
土日休みが多い日本の企業では、土日での面接は休日出勤ということになってしまいます。
大手企業で、土日に会社説明会兼面接という場合もありますが、基本は土日に選考はないものと思っておきましょう。
ただし、企業から土日も可能と案内があった場合や、サービス業等で土日も会社が営業している場合は打診しても構いません。
メール/電話での日程調整における注意点
複数幅広く日程を提示すればOKかというと、そうではありません。
日程調整時に注意したいポイントをみていきましょう。
業務時間内に即レスはしない
現職の方は、業務時間内と思われる時間帯に即レスをすることは避けましょう。
昼休みであれば問題ありませんが、明らかに業務時間内に即レスをしてしまうと、企業側から仕事に対する姿勢を疑われてしまいます。
業務時間後にメールの返信をすれば、全く問題ありません。
日程の再調整は印象が悪い
面接日程の再調整は、企業からすると正直印象は良くありません。
やむを得ない場合はもちろんありますが、基本的には再調整はしないようにすべきです。
つまり、日程を複数提示する時点で、まず間違いなく可能な日程を提示するようにしましょう。
面接日程の再調整の方法
やむを得ない事情の場合は、転職面接日程の再調整をしなければなりません。
再調整時には、メール(できればお電話も)で最低限以下の内容を伝えます。
- お時間を頂いている中、再調整となったことに対するお詫び
- 代わりの日程案を複数幅広く提示
日程については、次は絶対に再調整をしない覚悟で提示すべきです。
1回目の再調整も印象が良くない中、2回目の再調整をしてしまうと、その時点でお見送りになることもありますので注意しましょう。
再調整連絡をするタイミングは、「面接日程で伺うことが難しいとわかったらすぐ」です。
連絡しづらいなと悩む前に、まずは企業に再調整の連絡をしましょう。
面接前日以降の場合は、メールだけでなく電話も必須ですることがマナーです。
参考:転職面接の日程調整メールの基本マナーと注意点とは。確定メールの返信はいる?
転職面接に有利な時間帯はあるのか
転職面接の一般的な時間帯をみていくと、はたして面接に有利で通過しやすい時間帯があるのか、気になるところではないでしょうか。
一概に「この時間が良い」ということはありませんが、場合によってはおすすめの時間帯がありますので、みていきましょう。
なるべく早い時間がおすすめ
結論、転職面接の時間は、なるべく早めの時間帯がおすすめです。
特に、可能であれば朝イチの面接をしたいところです。
理由は以下の3点です。
- 面接官が集中できる
- 同日の比較対象がいない
- 午前休をとっておけば、仕事都合で遅刻することがない
面接官は、あなたと同じ人間です。
何が言いたいかというと、あなたと同様に集中力は切れますし、疲労もたまります。
一日の終わり、19時からの面接と、朝イチの面接を比較すれば、原則朝イチの面接の方が集中できますし、冷静な判断ができる可能性が高いです。
また、同日に他の候補者と会っていないため、比較対象なしで判断してもらうことができます。
加えて、朝イチ面接のために午前休でも取っておけば、遅刻する心配もありません。
面接の時間帯については、朝イチが難しい場合は、お昼後の13時〜15時あたりでも構いません。
この時間帯は、昼食を食べた後で、血糖値が上がってイライラしづらいため、圧迫面接になりにくい時間帯と考えられます。
一方で、15時以降になると疲労が溜まってくる時間帯でありますので、あまりおすすめはできません。
遅い時間は落ち着いた面接が可能
朝イチや昼食後の時間帯をおすすめしてきましたが、現職の都合でどうしても日中の面接が厳しい場合もあるかと思います。
その場合は、就業時間外の18時〜19時の面接がおすすめです。
面接官にとって、その日の最後の仕事になる場合が多く、「最後集中してがんばろう」と臨むことが多いです。
また、徐々に帰社し始めている社員さんも多く、日中に比べると落ち着いて面接ができる環境になりやすいという特徴があります。
転職面接の時間が取れない場合の対処法
転職面接を19時までにしましょうとはいっても、転職面接のために平日に休めない、そう簡単に時間をつくれないといった方もいるのは事実です。
どうやって時間をつくっていくのか、ポイントを3点みていきましょう。
有給もしくは就業後が基本
転職面接の時間をつくるには、テクニックのようなものは正直存在しません。
有給を使うか、仕事をなるべく早く定時で切り上げて就業後に面接に向かうかしかありません。
丸一日有給というのはなかなか難しいかと思いますので、午前だけや夕方以降に使うなど工夫が必要です。
転職面接のために、平日に休めないということであれば、業務時間を短縮して定時で帰る努力をするしかありません。
業務時間の調整については、「その日にやらなくても良い業務」を別日に回すなどして、面接日の時間の確保をしていきましょう。
現職を無断で抜けるのはNG
転職活動のための時間が取れないからといって、現職を無断で抜けて面接に臨むのはNGです。
どんなことがあって、現職に伝わるかわかりませんし、現職やクライアントからの電話が面接中に鳴る可能性もあります。
実際に、面接中に緊急案件の連絡が入ってしまったケースもあるようです。
応募する企業を最小限に絞る
最後に、そもそも応募する企業を最小限にする必要があります。
時間がないにもかかわらず、なんとなく複数企業に応募するのは得策とは言えません。
応募する企業を絞り、準備をきちんとするために、転職面接日程の間隔を空けることが必要です。
転職先の絞り方、探し方については、転職先の探し方のコツは?自分に合った仕事の探し方を徹底解説。を参考にしてください。
その他面接に関して知っておきたいポイント
面接の時間帯以外で、知っておくべきポイントを解説します。正しい知識を学んで、面接に活かしていきましょう。
面接時間はどれくらい?
面接にかかる時間の相場は、30分〜1時間です。
長かったり、短かったり、企業によって様々です。面接時間が長ければ良い、短ければ悪いということはありません。
ちなみに、面接時間の5〜7分前には、受付を済ませてスタンバイできるようにしておくことがマナーです。
面接時間と受付について、詳しく知りたい方は、以下2本の記事をご覧ください。
転職面接にかかわる「時間」を徹底解説。到着時間・面接時間・面接の時間帯など。
転職面接時の受付のポイントは?受付時間と電話の仕方を含めて詳しく解説。
面接で注意すべきポイントは?
面接で注意すべきポイントは、細かく見ていけばキリがありませんが、大きく考えると以下の5点です。
- 清潔感がある服装
- 社会人として最低限のマナー
- 聞かれたことに結論から答える
- キャリアの棚卸しをして言語化しておく
- 転職してなりたい姿を言語化しておく
これらを重点的に対策をしておけば、「基本的な印象が良い候補者」になれます。
それぞれについて詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。
【徹底解説】転職面接で損をしないためのマナーとは。
転職を成功させるポイントとは。20代・30代・40代それぞれの転職成功のポイントを解説。
転職面接に落ちる11の理由を徹底解説!面接通過のための対策方法と「落ちるフラグ」まで
適切な時間帯で転職面接を成功させましょう
転職面接におすすめの時間帯について解説してきました。
転職面接は、できれば朝イチの面接官の頭が冴えている時にするのがおすすめです。
時間帯は、一般的には10時から19時開始までの間で調整をしましょう。
19時以降になってしまうのは、一般的には良くないため、日中の時間もしくは定時後の19時開始までにとどめておきましょう。
現職で働きながら時間をつくるのは難しい部分もありますが、特に本命の時には有給を使うなど、日中でも面接時間をつくれるように工夫が必要です。
スケジューリングを含めて転職活動です。より良い転職活動ができるよう、面接の時間がつくれるように業務調整をしていきましょう。