「転職したい!」と、様々な理由から転職を考えたあなたは、どんな仕事をすればいいか、何がしたいのか悩んでいるのではないでしょうか。
世の中にある無数の企業の中から、自分にあった会社、自分にあった仕事を見つけることは、ある意味至難の業です。
そこでこの記事では、自分に合った仕事・転職先の探し方を、順を追って詳しく解説します。あなたに合った転職先の見つけ方を理解し、より良い転職活動ができるようにしていきましょう。
そもそも知らない仕事をしたいとは思わない
転職先を考える際に重要な考え方は、そもそも知らない仕事をしたいとは思わないということです。
この考え方は当たり前のことですが、自分の知っている仕事の範囲内で悩んでしまっている方が多いです。
結論、自分に合った転職先を探すには、転職のプロに相談するのがおすすめです。
なぜならば、転職のプロに相談すれば、あなた知っている(イメージできる)仕事よりも幅広い考え方・視点で提案してくれるためです。
自分の思考の範囲内だけではなく、転職のプロに相談して視野を広げるべきです。
とはいえ、全てを丸投げすればいいかというと言うとそうではありません。「自分で考えるべきこと」と「プロに相談すべきこと」に分けて、自分に合った転職先の探し方を理解していきましょう。
より良い転職先を探すために自分で考えるべきこと
プロに相談する前に、まず自分自身で以下の流れで思考を深めていきます。
- なぜ転職するのかを明確にする
- キャリアの棚卸しをして身についたスキルを明確にする
- 自己分析を深めて強みと弱み/好き嫌いを明確にする
- ここまで考えてから条件の優先順位をつける
転職先の探し方にはコツがあります。詳細を見ていきましょう。
なぜ転職するのかを明確にする
転職先を探すにあたって1番重要なのは、なぜ転職するのかを明確にすることです。
「そんなのわかっているよ」と思ったあなたは、本当に転職理由を正しく明確に言語化できているでしょうか?
よく聞く転職理由に、突っ込みを入れてみます。
- 上司と合わないから、環境を変えたい
- 給料が低いから転職して給料をあげたい
- もっと成長したい
- 仕事が自分に合っていない、面白くない
- 仕事が誰にでもできる仕事で嫌だ
⇒環境を変えたらよくなるの?どんなところに転職するの?
⇒そもそも給料を上げるために圧倒的な成果を出している?給料を上げるだけで満足?
⇒成長って何?どんな会社でどうなりたいの?
⇒どこまでやりきった?自分に合っている仕事って何?どんな状況だったら楽しい?次も面白くなかったらどうする?
⇒誰にでもできる仕事をどんなクオリティでやってる?じゃあどんな仕事をしてどうなりたいの?
どうでしょうか?
例に挙げたような突っ込みが発生してしまうのは、「転職理由ではなく退職理由」になってしまっているからです。
つまり、辞める理由ではあるけれども、「なりたい姿」=「転職しなきゃいけない理由」がない状況です。
「転職することによってどうなりたいのか、どんな自分を実現したいのか、仕事で何を成し遂げたいのか」という「転職する理由」を考える必要があるのです。
転職を考えているあなたが、転職をすることによってどうなりたいのでしょうか?
- もっとスピード感がある組織で切磋琢磨して、課題解決のスキルをつけたい
- 顧客の課題に踏み込んだ提案ができるようになりたい
- 物が売れるWebサイト設計ができるようになりたい
- スキルを上げて結果を出して給料をあげたい。給料をあげて今できない経験をしたり、学びのための自己投資をしたい
- どんな領域でも良いから結果を出して、頼られる自分でありたい
- ◯◯マーケットに対して大きな影響力をもちたい
- お客様に直接感謝される自分でありたい
どんなことでも構いません。どんな自分になりたいのか、どんな自分でありたいのかを言語化することから始めましょう。
キャリアの棚卸しをして身についたスキルを明確にする
どうなりたいのかが定まったら、キャリアの棚卸しをしましょう。
つまり、今までのキャリアで何が身についたのか、何ができるようになったのかを明確にすることです。
逆に、何ができないのか、何ができないのかも理解しておくことが重要です。
キャリアの棚卸しができていないと、今回の転職でどこなら手が届くのか、どんなスキルアップに繋げていくのかを考えられません。
必ず振り返りをして、自身のキャリアを言語化しておきましょう。
自己分析を深めて強みと弱み/好き嫌いを明確にする
キャリアの棚卸しまでできたら、自分のパーソナル部分の強みと弱みを知るための自己分析をします。
過去、どんなことに没頭していたのか、何が好きだったのか、逆に何が嫌だったのか、自己分析をしていきます。
幼少期、小学校低学年、中学年、高学年、中学校、、、、という風に、年代別に分析していくことで、根源的な強みと弱み、好き嫌いを明確にしていきます。
自己分析をして自分の特徴がわかると、「こんな企業であれば活躍できそう」、「こんな仕事であれば合いそう」、「こんな組織は嫌だ」というように、進むべき方向性を判断する材料にできます。
ここまで考えてから条件の優先順位をつける
ここまでの3点を考えて初めて、条件面の優先順位をつけていきます。
- 給料は最低でもいくらか
- 勤務地はどこか
- 休日はいつか
- 残業時間は月に何時間か
- 仕事内容のこだわりは何か
- 福利厚生は何が必要か
- どんな社風の会社か
- フレックスタイム制が導入されているか
- リモートワークが可能か
このような条件について、優先順位をつけていきます。
重要なのは、先に説明した3点をやってからということです。
先に条件面を考えてしまうと、そもそもどうなりたい転職なのかが抜けてしまい、条件ありきの転職になってしまいます。
条件のみを意識した転職は、典型的な失敗する転職です。
例えば、給料を上げたいという理由だけで転職すると、給料が上がったとしても仕事が辛いといってまた転職してしまいます。
残業時間が多いという理由だけで転職すると、給料が安いといってまた転職してしまいます。
これらの原因は、やはり「なりたい姿」がないからです。
よって、条件の優先順位付けは最後に行いましょう。
より良い転職先を見つけるためにプロに相談すべきこと
ここまで解説してきた個人ですべきことをやりきったうえで、転職の専門家に相談しましょう。
本当に優秀な専門家であれば、自己分析等をやっていなくても、一緒に自己分析等をして方向性を定めてくれます。
しかしながら、必ずしもそうとは限らないですし、どんどん求人を紹介されてしまうと、なりたい姿を定められていない場合はどんどんブレていってしまいます。
自分で考えるべきことを明確にできた前提で、プロに相談すべきことをみていきましょう。
自己分析をした結果に対して具体的にどんな企業があるのか
結論、プロに相談すべきことは、どんな企業が実際に求人を出しているのかです。
自己分析をした結果、自分はこう思っていて、こういうところで働きたい。それに合う求人を教えてくださいという相談です。
自己分析をしていることが肝で、自分のことがわかっているからこそ、転職先の候補を絞ることが可能になります。
その結果、適切な求人を紹介してもらえたり、アドバイスを貰えたりします。
転職活動の進め方や面接対策
転職のプロには、具体的な求人だけでなく、転職活動の進め方や面接対策の仕方も相談しましょう。
より良い転職先を見つけるためには、求人を見つけて終わりではなく、効率的に転職活動を進めたり、面接に通過するための対策をする必要があります。
初めて転職するあなたは特に、転職活動のスムーズな進め方やポイントはわからないものです。プロに相談して、より良い転職先を見つけるまでの参考にしましょう。
具体的な転職先の探し方
ここからは、具体的な転職先の探し方を大きく4つご紹介します。
- 転職エージェント
- ハローワーク
- 転職サイト
- 知人紹介
それぞれの特徴を簡単にみていきましょう。
転職エージェント
最も早く仕事を見つける方法は、転職エージェントを使った探し方です。
転職エージェントは、無料で転職のプロに相談できるサービスで、多くの求人を紹介してくれます。
面接の日程調整など、企業とのやり取り等も代行してくれるため、非常に便利なサービスです。
代表的な転職エージェントは、圧倒的な実績を誇る最大手のリクルートエージェントです。
他にも、女性の転職先の探し方に詳しいType女性の転職エージェント等がおすすめです。
詳しくは、転職相談は無料?有料?おすすめの無料転職相談サービスを7つ紹介。を御覧ください。
ハローワーク
代表的な転職先の探し方の2つ目は、ハローワークです。
ハローワークも、転職エージェントと同様に無料で転職相談ができます。
ハローワークは、「公共職業安定所」という、国が運営する施設です。転職エージェントと違って、利益を出す「会社」ではないので、企業から斡旋フィーをもらっていないことが特徴です。
地元求人が多いことも特徴です。
求人メディア
3つ目は、求人メディアを用いた探し方です。
求人メディアは、転職エージェント、ハローワークとは異なり、「相談」をすることはできません。
リクナビネクストや、マイナビ転職等が代表的な求人メディアで、無料会員登録すれば、多くの求人を見られます。
転職エージェントと違って、アドバイザーがつかず、企業と直接やり取りをすることが特徴です。
応募についても、自身で直接企業に連絡します。
知人紹介
最後4つ目は、知人からの紹介で転職先を探す方法です。
知人が実際に働いている、もしくは働いたことがある企業であれば、安心できますことが特徴です。
知人の紹介であれば、初めて会う際のハードルが下がりますし、気持ちの余裕が生まれます。
一般的には、リファラル採用と呼ばれる手法として、企業としては低コストで採用ができるため、注目を集めています。
転職先を決める際にチェックすべきこと
転職先を探して、応募する企業を決める時、また入社する企業を決める時には、自身が大切にしている条件をチェックすることが必要です。
ここでは、基本的に確認しておくべきポイントをご紹介します。
- 年収(給与の内訳)
- 社風
- 仕事内容と期待されるミッションの詳細
- ワークライフバランス
- 勤務地
- 会社の将来性
以上のポイントは、最低限確認しておきましょう。
入社後のミスマッチを防ぐために重要な内容ですので、必ず確認することが大切です。
転職先の探し方では自己分析が重要
転職先の探し方を、順を追って解説してきました。
より良い転職先を見つけるためには、何よりも自己分析が重要です。
「なぜ転職するのか」「転職してどうなりたいのか」「キャリアにおける強みと弱みは何か」「人間的な強みと弱み、好き嫌いは何か」等、自分のことを理解して初めて、転職すべき会社群を絞ることができます。
自己分析をしたうえで、転職のプロである転職エージェントに相談することがおすすめです。プロに相談して、より良い転職先を見つけ、内定を勝ち取れるように準備していきましょう。