「転職をしようか悩みがあって相談したいものの、果たして誰に相談すべきだろう?」
このような悩みや不安をおもちではないでしょうか。
転職の悩みは、なかなかセンシティブで、相談する相手は慎重に選びたいものです。
この記事では、転職に失敗しないための適切な相談相手について解説します。
間違った相手に相談してしまうと、間違ったキャリアを歩むことになりかねません。
きちんと内容を理解して、適切な相手に相談できるようにしていきましょう。
転職の悩みを相談できる相手
転職における悩みは、以下のように様々です。
- いつ転職すれば良いかわからない
- そもそも転職すべきかわからない
- 将来が何となく不安でどうすれば良いかわからない
- どんな会社・職種を選べば良いかわからない
- 今の仕事が自分に本当に合っているか不安
- 今の会社や業界の将来性が不安
様々な悩みを抱えている中で、相談先としてどのようなものがあるのか詳しくみていきましょう。
ここでは、転職の悩み相談を無料でできる相手、有料の相談サービスをそれぞれご紹介します。
転職エージェント
転職のプロに相談でき、転職相談のクオリティが高く、転職相談に特におすすめなのが転職エージェントです。
転職エージェントは、別名人材紹介会社と呼ばれる民間企業で、無料で転職相談をすると、適切な求人を紹介してくれる会社のことです。
(転職エージェントの仕組みがわからない方は、先にこちらを参考にしてください)
転職エージェントによって、
- 20代に強いエージェント
- IT業界に強いエージェント
- エンジニアに強いエージェント
などのように、特徴が様々です。
転職エージェントで相談に乗ってくれるキャリアアドバイザーは、転職市場を熟知し、それぞれの専門分野に精通していますので、有益なアドバイスをもらうことができます。
転職エージェントに相談して求人に応募しなくても問題ないので、そもそも転職すべきかという観点でも相談が可能です。
後述しますが、転職エージェントが最もおすすめなサービスですので、結論としてどこかおすすめなのかを早く知りたい方は、こちらに飛んで御覧ください。
有料の転職(キャリア)支援サービス
転職エージェントが無料で求人を紹介してくれるのに対して、求人を紹介しないで「キャリア設計」のコンサルタントが有料でアドバイスをしてくれるサービスもあります。
- 将来的にどんなことを成し遂げたいのか
- どんな自分でありたいのか
- どんなキャリアを選んで、どんな仕事をどこの会社でしていくべきなのか
- そもそも転職はすべきなのか
- 自分の強みと弱みは何か
こういった深い自己分析をサポートしてくれて、キャリアのプロからアドバイスを受けられます。
代表的なのは以下の2社です。
それぞれのサービスの詳細が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
参考:転職支援サービス「POSIWILL CAREER(旧ゲキサポ!キャリア)」とは。サービス内容と口コミ・評判まで解説。
参考:「きづく。転職相談」とは。口コミ・評判とキャリアコーチングサービスの内容まで解説。
ハローワーク
ハローワークは、公共職業安定所という行政機関で、無料で求人を紹介してくれたり、雇用保険手続きをしてくれたりする機関です。
履歴書の書き方や、面接の仕方など、転職に関わる相談も可能です。
転職エージェントと異なり、企業から紹介料をもらわない仕組みで、ビジネスではないことが特徴です。
公的な転職相談サービス
続いて、公的な転職相談サービスをご紹介します。
転職相談所と異なり、求人の紹介はなく、転職相談のみということが特徴です。
- 厚生労働省
- 東京しごとセンター
- おしごとアドバイザー
電話相談にて精神的な部分を含めて様々な相談が可能です。本格的な転職相談ではなくても、少し精神的に不安なときなど、悩みが大きくなる前に気軽に相談してみても良いサービスです。
転職・就職相談のためのサービスです。34歳以下の方の就職活動や転職活動などの悩みに対して、電話またはメールで就職支援アドバイザーが相談に乗ってくれます。ただし、労働法律相談やメンタルケアに関することは答えてくれないので、それ以外の相談をするようにしましょう。
株式会社マイナビが厚生労働省の委託を受けて運営しているサービスです。「そんなことも聞いて良いの?」というくらい些細なことまで、電話ないしメールで気軽に相談できることが特徴です。
社外の友人
転職相談の機関やサービスではなく、社外の友人に相談してみることも有効な手です。
社外の友人であれば、比較的フラットな目線でアドバイスをくれますし、別の会社や業界のことが聞けて勉強になったり視野が広がったりします。
転職の悩み相談を上司や同僚にするのはNG
社外の友人は効果的ですが、社内の上司や同僚への相談は避けましょう。
社内の人に相談してしまうと、転職をしないような方向にもっていかれたり、相談後に社内に噂が広まり、居づらくなったりするリスクがあります。
本当に信頼できる人だけに相談するなど、くれぐれも慎重に行動しましょう。
転職相談の方法
転職を相談すべき相手に対して、具体的にどのような方法で相談をすれば良いのでしょうか。
具体的な転職相談の方法をみていきましょう。
方法は主に3種類
転職相談の方法は、主に3種類です。
- 対面で会話をしての転職相談
- 電話での転職相談
- メールでの転職相談
対面をイメージされていた方が多いと思いますが、電話もしくはメールでも可能です。
友人への転職相談であれば、当然LINEなどのチャットツールでも相談できます。
対面での相談が圧倒的におすすめ
結論、転職支援サービスを使うにしろ友人に相談するにしろ、対面での相談をすることをおすすめします。
基本的に、コミュニケーションの質は対面→電話→メールと落ちていくものです。
表情まで読み取れる対面で相談しないと、相談相手からのアドバイスが適切なものになりづらいです。
転職エージェントを使う場合は、特に対面をおすすめします。
電話やメールではなく対面をおすすめする詳細は、転職エージェントは電話面談のみでもOK?電話面談時の質問や準備内容まで解説。を御覧ください。
最もおすすめなのは転職エージェント
転職相談ができる相手を複数ご紹介しましたが、最もおすすめなのは転職エージェントへの相談です。
転職エージェントがおすすめな理由
転職エージェントが最もおすすめな理由を、転職エージェントのメリットから解説します。
転職エージェントに相談すると、相談するだけで以下のようなメリットがあります。
- 転職のプロからキャリアのアドバイスをもらえる
- プロの話が聞けるのに無料で利用できる
- 非公開求人を保有していて、自力では見つけられない求人を紹介してもらえる可能性あり
- 企業の詳しい情報を入手できる
また、実際に転職活動に入り、求人を紹介してもらってからも、以下のようなメリットがあります。
- 採用に至るまでの企業とのやり取りを全て代行してくれる
- 面接対策や書類添削をしてくれる
- 書類選考や面接時に企業にアピールしてくれる
- 入社日や年収交渉をしてくれる
- 退職交渉のアドバイスをしてくれる
以上のように、非常に多くのメリットがあることから、転職エージェントへの相談をおすすめします。
参考:転職エージェントを使う9つのメリット!転職エージェントを使うべき人とは。
おすすめの転職エージェント
ここからは、具体的におすすめの転職エージェントをニーズ別にご紹介します。
転職初心者がまず登録するなら「リクルートエージェント」
- 圧倒的な実績と求人数を誇る業界No1の転職エージェント
- 業界や業種、年齢を問わず、幅広い対応
- 各業界や業種の転職のプロが在籍
リクルートと併用するなら「doda」
- リクルートエージェントに続いて業界第2位の転職エージェント
- 若手を中心に幅広い年代・業界・業種に対応
- リクルートエージェントが保有していない非公開求人が多数
- リクルートエージェントと併用する求職者が多数
エンジニアなら「レバテックキャリア」
- IT・WEB系のエンジニア、クリエイターに特化
- 情報量が豊富で、業界・業種の専門家であるキャリアアドバイザーが多い
- 最新の技術に関する知見が豊富
管理部門なら「MS-Japan」
20代の転職なら「マイナビジョブ20's」
30代のハイキャリアなら「JACリクルートメント」
- 30代を中心に、管理職や外資系企業へのハイキャリア転職を支援
- キャリアアドバイザーが企業担当を兼任していて企業に関する知識が豊富
- 英語を活かした転職に強く、外資系の高年収求人が豊富
IT業界なら「GEEKLY」
- IT業界とゲーム業界の求人提案力が抜群
- 過去の転職支援実績を活かした高いマッチング制度
- 支援実績6,000件以上、年収アップ率75%(2021年7月20日時点)
第二新卒なら「ウズキャリ」
- 第二新卒を中心に、既卒、就職浪人、大学中退、フリーター、ニートまで、手厚いフォローが必要な層に徹底的に寄り添った支援
- 社員が全員「元第二新卒」「元既卒」で、求職者の気持ちを理解した支援
転職エージェントを利用する流れ
転職エージェントは、大きく以下のような流れで利用していきます。
- 転職エージェントサービスにWeb登録
- キャリアアドバイザーとの面談の日程調整
- 面談(今までのキャリアと今後のキャリアについて)
- 求人の提案を受け、応募する求人を決める
- 履歴書と職務経歴書をつくる
- 書類選考、面接の日程調整
- 面接(2回〜3回)
- 内定〜退職交渉
この間の企業とのやり取りは、全てエージェントが代行してくれます。
サービス登録後は、全てエージェントの指示で動けば問題なく、自ら働きかけなければならないことは特にないので、初心者でも安心して利用できます。
参考:転職エージェントを利用する流れと使い方。注意点と転職エージェントの選び方まで解説。
転職相談をする前にしておくと良いこと
転職相談は、何も準備をせずにするよりは、ある程度準備をしてからする方がベターです。
なぜ転職したいかを言語化しておく
最も重要なことは、「なぜ転職しようと思っているのか」をきちんと言語化しておくことです。
意外と多いのは、
- 何となく転職したい
- 何となく辛いから逃げたい
というパターンです。
この状態だと、相談というよりは愚痴を聞くだけの状態となりやすいです。
転職のきっかけとしては、上記のようなふわっとした思考で構いません。
しかし、相談をするのであれば、「転職をしてこれからどうなりたいのか」を少しでも良いので考えておきましょう。
どうなりたいのかを伝えるだけで、相談を受けた人は「じゃあこうすれば?」とアドバイスがしやすくなります。
自分の転職のタイプを理解しておく
- キャリアアップ型
- 現状維持型
- 逃避型
1のキャリアアップ型は、転職を手段と捉え、自分が成長するための機会にできるタイプです。
ただ逃げているだけではなく、できることを増やしていく転職をするタイプです。
2の現状維持型は、できることやスキルをそのままに、別の環境に転職するタイプです。
スキルを伸ばしていくわけではないので、将来的には転職がしづらくなってしまいます。
3の逃避型は、ただ今の環境から逃げ出したいというタイプです。
この状態が悪いわけではなく、抜け出してどうなりたいかがないのであれば改善しておきたいポイントです。
3もしくは2のタイプだった方は、一度冷静に自分を見直し、少しでも「なりたい姿」を考えておくことをおすすめします。
転職に関する条件を整理しておく
転職したいと思うだけで、どんな条件で転職したいか考えていない人は、相談時にスムーズに話が進みません。
- 希望年収
- 希望勤務地
- 就業規則
など、外せない条件は何かをきちんと整理しておきましょう。
適切な相手に転職の悩み相談をしましょう
転職の悩みを相談するのに適切な相手について解説しました。
転職の悩みは、なかなか周囲に打ち明けづらく、悩みやすいものです。そんなときは遠慮なく、転職エージェントを中心としたプロに相談しましょう。
相談したら転職しないといけないわけではないので、まずは無料相談をしてみることをおすすめします。
一人で抱え込むことなく、より良いキャリアが歩めるように、プロの意見を有効活用していきましょう。