転職エージェントとの面談は、電話面談でも良いのか、電話面談は何を聞かれ、どんな準備をすべきなのかを解説します。「転職エージェントとの面談は、電話で良いの?」と不安に思われている方にわかりやすく解説していきます。正しい知識を理解して、適切な転職活動を進めていきましょう。
転職エージェントは電話面談のみでもOK?
結論からお伝えすると、転職エージェントとの面談は、電話面談のみでも可能です。
できるかできないかでいうと、電話面談のみでも転職エージェントの利用は可能で、一度も直接会わなくても転職は完結できます。
極力対面での面談がおすすめ
電話面談が可能とはいえ、転職エージェントとの面談は、電話ではなく極力対面での面談がおすすめです。
詳しくみていきましょう。
対面での面談がおすすめの理由
あなたが転職エージェントのキャリアアドバイザーになったつもりで考えてみてください。
電話でしか話したことがない人と、対面でじっくり話し込んだ人と、どちらに対して「思い入れ」が生まれるでしょうか?
正確な情報が入手できるでしょうか?もっと言うと、同じ能力の2人なら、どちらを企業に紹介したいと思うでしょうか?
キャリアアドバイザーも人間です。
当然、直接会って話した人の方が、企業に推薦しやすいことはイメージできるのではないでしょうか。
対面で面談をした方が、あなたのことを正確に把握してくれ、優先順位を高めてくれることから、電話よりも対面での面談がオススメです。
ただし、現在お住まいの地域によっては、転職エージェントの拠点がなく、電話面談をせざるを得ない場合もありますので、無理をなさらないようにしてください。
電話面談を勧められる裏事情
直接お会いしての面談がオススメとはいえ、転職エージェントが電話面談を勧めてくる場合があります。
居住地が遠いという理由以外に、実は以下のような裏事情から、電話面談を打診されている可能性があります。
- キャリアアドバイザー1人当たりの担当人数が多く、時間短縮したい
- 登録時の情報から、今までのキャリアの評価が低く、優先順位が低い
いずれにしても、あなたに割いてくれるパワーは少なくなる傾向です。
転職エージェントはビジネスですので、少しでも優秀な求職者を、高い年収で企業に紹介したいという思惑があります。
そのため、登録時の情報から、他の求職者と比較して紹介求人が少ないと判断されると、電話面談ないし面談拒否という形で優先順位を下げられてしまうのです。
参考:転職エージェントの裏事情と本音とは。裏事情を理解して有利に転職を進めるコツを解説。
電話面談を勧められた場合の対策
直接会っての面談が良いにもかかわらず、電話面談を打診された場合の対策はシンプルで、対面での面談を希望していることを伝えましょう。
よほどのことがない限りは、対面での面談に切り替えてくれるはずです。
万が一拒否されるような場合は、別のエージェントに登録しても良いかもしれません。
電話面談のメリット
直接会っての面談をオススメしてきましたが、電話面談が絶対ダメかというとそうではなく、メリットもあります。
- 転職エージェントとの面談場所までの往復時間とコストがかからない
- 土日や夜21時以降も対応してくれることがある
- 効率的に転職エージェントの善し悪しを判断できる
何よりも、時間の融通がきくことが大きなメリットです。
無駄な労力をかけずに、転職エージェントに電話相談ができるのは大きなメリットです。
転職エージェントとの電話面談に準備は必要?
転職エージェントの所在地に対して遠方の方は特に、電話面談のメリットは大きいです。電話面談をする際に準備は必要なのでしょうか。
質問される内容と共に見ていきましょう。
転職エージェントとの電話面談の質問内容
転職エージェントとの電話面談をいざ控えてみると、聞かれることが何なのか、どんな質問をされるのか気になるのではないでしょうか。
まず、電話面談の流れは、以下のように行われます。
- 自己紹介、職務経歴の説明
- 転職理由、今後のキャリアの希望のヒアリング
- 転職活動の方向性の明確化
このような流れの中で、以下のような質問が想定されます。
- いつから転職を考えていますか?(転職活動をしていますか?)
- なぜ転職しようと思ったのですか?
- 今までの職務経歴を教えてください
- どんな成果を出して、どんなスキルを身に付けましたか?
- 転職することで、今後どうなっていきたいですか?
- ご希望の勤務条件(給与、勤務地など)は何ですか?
- いつまでに転職したいですか?
以上の質問に対して、答えられる準備をしておくことが重要です。
特に準備しておくべき内容
基本的には、上述の想定される質問に対し、あらかじめ回答を考えておくことです。
特に、「なぜ転職しようと思ったのか」「キャリアの棚卸し」は、考えておかないと意外と明確に答えられないものです。
転職理由はもちろん、今までどんな仕事をして、どんな課題設定をしてどうやって乗り越えたのか、きちんと言語化しておくことが重要です。
転職エージェントと電話面談する場所を考えておく
また、電話面談をどこで実施するのかを考えておきましょう。
「え?そんなの当たり前でしょ?」と思った方は問題ありません。
中には、周りが騒がしい状況、屋外で面談をするなど非常識な方も残念ながらいます。
誰もいない個室を用意できるのか、雑音が入らない部屋を用意できるのか、事前に考えておきましょう。
電話面談でも問題ないものの極力対面で面談しましょう
転職エージェントとの電話面談のメリット、注意点を解説しました。
転職エージェントとの面談は、ただ聞かれた内容に答えるだけではなく、あなた自身をアピールする場でもあります。
電話での面談は、対面での面談に比べて印象に残りづらく、キャリアアドバイザーからすると「なんとか企業に推薦したい」という思いが薄くなりがちです。
やむを得ない場合を除き、極力対面での面談を選択して自分自身の優先度をあげてもらいましょう。