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転職時の中途採用面接の流れとは。自己紹介の仕方を含めて徹底解説。

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中途採用の面接が初めての方は、そもそも面接の流れが理解できていないでしょう。どのように進んでいくのか、何を聞かれるのかなど、悩みや不安は多いと思います。この記事では、中途採用の面接の流れと、それぞれのポイント、事前準備ですべきことを解説します。面接の流れを把握して、事前準備をきちんと行うことで、面接の合格率をあげていきましょう。

面接の流れ

中途採用の選考の流れ

面接の流れを説明する前に、そもそも中途採用の選考はどういった流れで進むのかを確認しておきましょう。

中途採用は、
自己分析→転職エージェントに相談→職務経歴書の作成→企業にエントリー→面接→内定→退職交渉→退職・入社
の流れで進みます。

面接回数は、一般的に2〜3回です。

面接回数について、詳しく知りたい方はこちら

転職時の面接の流れ

一般的な中途採用面接は、以下の流れでおこなわれます。

  1. 受付
  2. 入室
  3. 自己紹介
  4. 現在の仕事内容の説明
  5. 転職理由の説明
  6. 志望動機の説明
  7. 面接官から求人の説明
  8. 逆質問
  9. 退室

ここからは、面接の流れの詳細をみていきましょう。

受付

転職面接を受ける前に、実は重要なのが受付です。

企業によって受付の仕方が異なりますので、パターン別にポイントを説明します。

受付の仕方

  • 総合受付がある場合
  • 複数の企業が入っているビルや、自社ビルの場合は、1階に総合受付が設置されている場合が多いです。その場合は、受付にて◯時から中途採用面接を受ける◯◯ですと名乗り、受付の方の指示を仰ぎましょう。

  • 電話・インターホンで呼び出す場合
  • 総合受付通過後や、そもそも受付がない企業の場合は、内線電話やインターホンで担当の方をお呼びする場合が多いです。多くの場合、電話の付近に内線番号超が置かれていますので、適切な番号を押してください。電話が繋がったら、受付の場合と同様に、◯時から中途採用面接を受ける◯◯ですと名乗って担当者につないでもらいましょう。

中途採用面接の経験がある筆者としては、受付の方法まで選考に関わるとは必ずしも言い難いですが、印象が良いことに越したことはありません。受付の際には、明るく大きな声ではっきりと用件を伝えるようにしましょう。

受付の時間

受付の時間は、約束時間の時間5分前が基本です。どんなに早くても10分前にしましょう。

10分以上前についてしまうと、忙しい中時間を取っていただいている相手を急がせるような印象になってしまいます。逆に5分前に到着をしていないと、約束の時間に面接を開始するためにバタバタするような状況になってしまいます。少し余裕を持ってオフィス付近に行き、5分前を見計らって受付を済ませるようにしましょう。

受付について更に詳しく確認したい方は、転職面接時の受付のポイントは?受付時間と電話の仕方を含めて詳しく解説。を御覧ください。

入室

受付を済ませてから、面接会場に入室します。多くの場合は、先に候補者が面接部屋に入り面接官が後から入室してきます。場合によっては候補者が後から入ったり、受付で待っている候補者を面接官が迎えにきて一緒に部屋に入ったりします。転職面接の入室の流れを見ていきましょう。

入室の仕方

  • 候補者が先に部屋に入る場合
  • この場合は、受付から社員のどなたかが面接部屋まで案内してくれます。入室を促されたら、「失礼いたします。」と部屋に入りましょう。基本的には、「お座りいただいてお待ちください。」と言われますので、担当の方がいなくなって1人になったタイミングで、座って静かに待ちましょう。ポイントは、その後面接官が部屋に入ってきた際に、必ず立ち上がって挨拶をすることです。

  • 面接官がいる部屋に入る場合
  • この場合、ドアをノックして入室します。ノックの回数云々を気にする方がいるかもしれませんが、結論気にする必要はありません。ちなみに日本のビジネスシーンでは2回が一般的、国際的なビジネスシーンでは4回が一般的です。
    椅子の付近に立ち、着席を促されたら挨拶と一礼をして着席しましょう。

ドアの開閉の仕方

ドアの種類は企業によってさまざまですが、どんなドアでも入室してドアを閉めるときには、必ずドアのほうを振り返って閉めるようにしましょう。面接官の方を向いたまま、自分の背後でドアを閉めるのはマナー違反です。

自己紹介

転職の面接においては、自己紹介を求められます。準備をしないで突然自己紹介といわれると、何を話せばいいのか困ってしまいます。転職面接の流れにおける自己紹介で、何を話せばいいのか解説します。

大前提として「アピールではない」

転職の面接における自己紹介の大前提は、アピールをする場ではないということです。面接の場での自己紹介は、あくまでも職務経歴を交じえた自身の紹介です。

必死にアピールポイントをだらだらと話す方が多いですが、逆効果です。

挨拶を交えて端的に経歴を述べる

では、転職面接において具体的にどのように自己紹介をすれば良いか、解答例をご紹介します。

「本日は、お時間を頂戴しましてありがとうございます。人材太郎と申します。大学を卒業後、人材紹介事業をおこなう◯◯株式会社にて、2年半法人営業を担当してきました。主な担当領域は、IT業界の中小企業で、新規と既存の割合は半々です。仕事の内容としては、事業課題の解決のための補強や、欠員補充のために中途採用を考えている企業に対して、どんな人を採用をすべきかの提案と適切な方のご紹介をすることです。1年目は、年間を通して目標達成はできませんでしたが、2年目は目標額に対して達成率130パーセントで、社長賞をいただくことができました。本日は何卒よろしくお願いいたします。」

ポイントは、挨拶を交えて職務経歴を端的に述べることです。
だらだらアピールをするのではなく、「取り組んできた事実」を端的に伝えましょう。

現在の仕事内容の説明

自己紹介で簡単に確認ができた現在の仕事内容を、深堀していきます。転職面接の流れにおいて、1番重要なポイントですので、きちんと準備しておきましょう。

端的に取り組みと成果を述べる

仕事内容の説明は、端的に取り組みと成果を述べることが重要です。ただやったことを説明する方が多いですが、重要なのは取り組んだ結果どんな成果が出たのかです。仕事内容の説明の際には、仕事の成果・結果を明確に伝えてください。

課題設定のポイントを述べる

また、なぜその仕事に取り組んだのか、つまり「課題設定のポイント」を明確に伝えてください。成果を出すための課題をどこに設定して、その課題解決のためにどんな取り組みをしたのかが重要です。課題設定の考え方と面接での伝え方で、地頭力を確認されますので入念に準備することをお勧めします。

転職理由の説明

現在の仕事内容の説明が終わったら、転職理由を確認されます。転職理由に関しては、伝え方を間違えると、誤解を招く恐れがあります。伝え方のポイントを見ていきましょう。

他責はNG

転職理由の伝え方の1番のポイントは、他責の印象をもたれないようにすることです。

ありがちな他責感がある回答例は、以下のようなものです。

「結果を出しているのに評価されない。」
「提案をしても上司が受け入れてくれない。」
「商材がよくないので、お客様に自信を持ってお勧めできない。」

このような回答は、よくある転職理由ですが、全てに対して「で、そこからあなたは何をやったの?」と深掘りする要素が満載です。

優秀な人材が集まる企業の面接ほど、人や環境のせいにすることなく、自分がどんな取り組みをしているのかを確認されます。

なりたい自分と現状のGAPを明確に

他責ではないように転職理由を伝えるには、なりたい自分と現状の自分とのギャップを明確にして、なりたい自分になるためには転職が必要だという流れが重要です。

今の仕事で自身のやるべき事はやり切ったものの、これ以上は自分のなりたい姿に近づけないため転職をするということです。

要するに、今の職場で自分の出来る最大限の成果をあげていることが重要です。他責や逃げの姿勢ではなく、さらなる成長のために転職をするという伝え方です。

志望動機の説明

次に、志望動機を説明する流れになります。

ここでは、転職理由との整合性を求められます。なぜ転職するのかという理由に対して、自社を受ける理由がずれていると、印象が悪くなってしまいます。

例えば、顧客の課題にもっと踏み込みたいという理由で転職しようとしているのに、人事として社内の環境改善と採用の最適化をしたいから人事を希望するなどです。ずれているのはわかっていただけると思います。

転職する理由と志望動機は必ず連動させて伝えるようにしましょう。

面接官から本ポジションと企業の説明

ここまでの流れが終わると、面接官から今回の採用求人会社に関する説明をしてくれることが多いです。
説明がない場合もありますが、入社する企業を判断する重要な情報になりますので、認識とずれがないかどうかきちんと話を聞きましょう。

逆質問

面接の最後には、求職者から面接官に質問ができることが多いです。

この逆質問で、調べればわかることや、的はずれなことを聞いてしまうと、せっかくここまでの評価が良くても悩まれてしまいます。

自身の成長のために前向きな質問を用意しておきましょう。

逆質問とは
転職面接官経験者が教える「逆質問は何を聞く?」適切な質問例まで徹底解説。

退室

ここまでの流れで面接は終了で、退室です。最後まで気を抜かず失礼のないようにしましょう。

退室時は、入室時と逆に、立ち上がって椅子の横に立ち、「ありがとうございました。」と挨拶をして退室しましょう。

ドアまで進んだら、一礼をしてドアをゆっくり閉めましょう。多くの場合は、担当の方が出口やエレベーターまで送ってくれるケースが多いので、流れに沿って対応をしてください。

面接への準備

転職の面接の流れがわかったところで、転職面接の準備について簡単にご紹介します。面接は、事前の準備が非常に重要ですので、きちんと確認しておきましょう。

服装・持ち物を確認する

事前の確認事項として、まずは服装と持ち物は確認しておきましょう。企業によってスーツが必須であったり、逆に私服が必須であったり様々です。また、履歴書や職務経歴書を持参する必要があったり、手書きの履歴書が必須であったり持ち物も企業によって異なります。前日にあわてて確認するのではなく、事前に確認しておきましょう。

面接の流れの練習をしておく

自分は面接が得意だから大丈夫、と、自信を持っている方もいるでしょう。しかしながら、転職の面接は、話してみると意外と回答が難しいことも多いです。話せるだろうと思っていることも、「なぜ?」「具体的には?」と突っ込まれると、回答に困ることが多いです。必ず一連の面接の流れは練習しておくべきです。

面接の流れを把握して適切な準備をしましょう

転職の面接における流れとその詳細を解説してきました。

  1. 受付
  2. 入室
  3. 自己紹介
  4. 現在の仕事内容の説明
  5. 転職理由の説明
  6. 志望動機の説明
  7. 面接官から求人の説明
  8. 逆質問
  9. 退室

この流れに沿って、きちんと対策をしておきましょう。それぞれの場面でポイントはあるものの、共通して言えることは結論から端的に述べることです。面接時の服装や
持ち物確認を含めて、事前の準備を徹底して面接に臨みましょう。

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