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転職面接回数は2〜3回が相場!多い方が良い?少ないほうが良い?面接官別のポイントまで

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転職活動を始めようと考えていると、

「そもそも面接は何回なのか?」
「面接が1回の企業があるけど大丈夫なのか?」
「面接回数は多い方が良いの?」

など、疑問が多く発生します。

この記事では、中途採用での面接回数と、多い場合と少ない場合の特徴と面接でのポイントまで、詳細を解説します。

転職時の面接回数は?

転職時の中途採用面接の面接回数について解説します。面接回数が多い場合と少ない場合の違いも含めてみていきましょう。

転職面接回数は2〜3回が相場

中途採用の面接回数は、2回もしくは3回が平均です。

面接回数が少ない場合は1回のみ、多い場合は4回以上ということもありますが、多くの企業は2〜3回というのが相場です。

1回で終わるのは何故?

「面接で1回しかなくて本当にこの会社大丈夫か不安」
「1発勝負で面接対策が不安」

このような声をよく聞きます。当然ですね。

1回で面接が終わるのは、悪いことではありません。

面接が1回で終わるパターンで多いのは、いきなり社長面接をして、社長面接1回で決まるパターンです。
このパターンは、比較的規模の小さい発展途上の企業に多いです。採用は社長が非常にこだわってやっていて、自分の判断でOKであれば内定というパターンです。

社長以外が採用の決済権をもっている場合も同様に、面接が1回になる場合はあります。

また、「ある程度の素養があれば後は現場で育てます」という採用の場合も、1回の面接で基本的なコミュニケーション能力があれば内定を出す場合もあります。

参考記事:転職・新卒面接で「いきなり社長面接」はよくある?1次が社長面接になる3つの理由とは。
中途採用面接が1 回のみは「やばい」会社?1回になる理由とメリット・デメリットを解説

面接回数は多い方が良い?少ない方が良い?

1回の面接、4回以上の面接と、中途採用のフローは企業によって多岐にわたります。面接回数が多い場合と少ない場合は、どちらの方が良いのでしょうか。企業と求職者双方の立場から解説します。

面接回数が多い場合のメリットとデメリット

求職者視点

メリット

  • 企業のことを知る機会と判断する時間が増える
  • 他の企業の選考も同時に進められる

デメリット

  • 面接対策が大変
  • 時間の調整が難しい

企業視点

メリット

  • 面接を重ねることできちんと見極めができる
  • より多くの社員と会ってもらい、雰囲気を体感してもらえる

デメリット

  • 日程の調整が難しい
  • 他の企業に決められてしまう可能性がある

面接回数が少ない場合のメリットとデメリット

求職者視点

メリット

  • 何回も日程調整をしなくて済む
  • すぐに転職活動を終えられる

デメリット

  • 自己PRをする場が少ない
  • 企業のことを判断する場が少ない

企業視点

メリット

  • 何度も日程調整をしなくても良い
  • 他の企業の選考よりも早く決断を迫ることができる

デメリット

  • 見極めが難しい
  • 候補者の意欲づけが難しい

企業・職種によって面接回数が異なる理由

企業や職種によって、面接回数が異なることを解説してきましたが、どういった要因でそうなっているのでしょうか。

採用フローの違い

選考回数が違う要因は、企業によって採用フローが異なることが大きいです。

面接回数が多くなる企業の特徴は、意思決定者・決済者が多く、面接において多くの社員と合わざるを得ないことです。

例えば、1次面接で人事部長、2次面接で配属先(例えば営業部の)部長、3次面接で事業部長、最終面接で社長もしくは役員と会うようなパターンです。

このように、ジャッジすべき面接官が多いことにより、必然的に面接回数が増えてしまう企業(特に大企業)は多いです。

一方で、上述のようにいきなり社長面接をして1回でジャッジしてしまう企業は、選考スピードが早いです。

一般的な中途採用の採用フローは、1次面接で現場責任者と人事部長、2次面接(最終面接)で社長、役員と面接をして2回で終わるパターンが多いです。

スキルジャッジができるかの違い

もう1つ、面接回数に差が出る要因は、スキルジャッジができるかということです。

例えば、技術職などは、職務経歴書を見ればスキルである程度の判断ができます。
書類でのジャッジに加えて、1回会って人物面を確認すれば合否を判断できるという流れです。

医療系の職種なども含めて、書類を見ればできることの大部分がわかるような職種は、面接の回数が少なくなる傾向があります。

面接回数が変わるのは何故?

場合によっては、面接の経過途中で、本来2回のはずが3回になったり、3回のはずが2回になったりします。何となく嫌な予感がするなど、不安になる方が多いものです。ここからは、面接回数が変わる原因をみていきましょう。

面接回数が増える理由

面接回数が増える理由は、迷っていてもう少し見極めたいことが多いです。

1次面接をしてみて、落とすほどではないものの、もうワンクッション入れて見極めたいという状況です。つまり、合格する可能性も不合格になる可能性も残っています。

面接が増えた場合は、ポジティブに捉えて、面接対策を徹底しましょう。転職エージェントを使っている場合は、前回の面接のフィードバックを必ずもらって、適切な対策をすることが重要です。

もう1つ、面接が増える理由として多いのが、他の候補者と迷っていて、選考のペースをあわせるためという場合です。

この場合は、ジャッジをする面接を入れるというよりは、面談というような形で、最終面接の前に現場社員や人事と面談をするという場合が多いです。

参考:中途採用で面接回数が増えたのはなぜ?面接回数が増減するメリットとデメリットとは

面接回数が減る理由

転職の面接回数が減る理由は、評価が高く、どうしても早く内定を出して口説きたいというポジティブな場合が多いです。

他の会社に決められてしまう前に、自社で採りたいという意志の現れですので、前向きに受け取りましょう。

採用面接回数の減らし方は、本来2回に分けて別の面接官が面接をする予定だったものを、2名の面接官を同日の1度の面接に合わせて行う等が多いです。

ただし、面接回数が減った=評価が高いとはいっても、必ず内定が出るとは限りません。必ず入念な準備をして、当日も細心の注意を払って面接を受けましょう。

面接フェーズと登場人物ごとの面接ポイントの違い

ここからは、面接のフェーズと登場人物による面接ポイントの違いを解説します。これを理解することによって、面接の対策がしやすくなりますので、きちんと理解していきましょう。

1次面接

1次選考の担当は、人事責任者(人事担当者)もしくは現場責任者(現場のリーダークラス)である場合が多いです。

1次で最も見られるポイントは、以下の内容が中心です。

  • 人柄とコミュニケーション力
  • 地頭の良さ(回答からロジカルさを見る等)
  • 基本的なビジネススキル(職種による)
  • 転職理由となりたい姿の一貫性

このフェーズでは、人としての基礎的な能力と、今までやってきた仕事が自社で通用するのかを判断します。
過去の経験は変えられるものではないですが、アウトプットの仕方については対策ができます。

具体的には、自身の経験を端的に結論から説明する練習をしておきましょう。1次面接において、「話が長い」「話が分かりづらい」は致命傷です。
また、自身のなりたい姿と転職理由に一貫性があるのかも確認しておきましょう。

2次面接

2次選考は、企業によっては最終選考になったり、最終選考前の厳しい見極めになったり様々です。
担当は、2次=最終の場合は、現場責任者や役員、社長であることが多いです。次回に最終を残す2次選考の場合は、事業部長等の役員の1歩手前の方が担当する場合が多いです。

2次で最も見られるポイントは、以下の内容が中心です。

  • ビジネススキルが具体的にどこまであるのか
  • 自社の組織に入った時に、どこまで活躍してくれるのか
  • 1次選考で懸念に上がっていることの深掘り

2次面接では、実戦的なスキルをチェックされる場合が多いです。場合によっては、ケーススタディ等も問われる可能性がありますので、準備しておくことをおすすめします。

とはいえ、1次を通過しているということは、基本的には採用を検討していることがほとんどです。より慎重に判断するために、1次面接官が感じた懸念を2次面接官に共有し、その懸念に対する深掘り質問が多いです。

そのため、1次で深く突っ込まれたことや何となく納得していなかったことなどを、きちんと伝えられる準備をしてください。

最終面接

転職の最終選考は、社長がきちんとジャッジするという企業もあれば、「基本的にほぼ合格」という企業もあります。面接担当は、役員、社長であることが多いです。

最終で最も見られるポイントは、以下の内容が中心です。

  • 自社で働く覚悟感
  • 会社のビジョンと求職者のビジョンのマッチ
  • 条件面の調整

最終で1番大事なポイントは、覚悟感をどこまでもって臨んでいるかです。

当然、まだ他と悩んでいて中途半端な状況では、企業としても悩んでしまいます。その会社で覚悟をもって、こんなビジョンを成し遂げたい等、自信をもって語れる状態にしておきましょう。

全フェーズ共通で注意すべきポイント

転職の面接において、どのフェーズ、どの面接官でも共通で重要なことは、他責にしない素直な人物であるということです。

これは、一朝一夕で変えられるものではありませんが、転職の準備の際に、「それは人のせいにしていないか?」ときちんと自分に問いましょう。

転職理由を深掘りしていけば、結果に対して自責で捉えられる素直な人物かはすぐにわかります。

うまくいかないときに、人や環境のせいにしないか、新しい環境で他者の意見を素直に受け入れられる人物かどうかを、企業は1番気にしています。

本当に今の環境で成し遂げられないのか、やり残したことはないか、人や環境のせいにしていないかを、きちんと自己分析していきましょう。

面接官の反応で合否はわかる?

面接の合否連絡の前に、面接における面接官の反応から、結果をあれこれ考えてしまうことが多いです。

結論、面接官の反応は、合否の参考になることもあればそうでないこともあります。

例えば、ひたすら褒められて、すごく反応も良かった場合。反応が良いが故に合格という面接官もいれば、候補者全員に対して同じような反応をしていて、実は懸念点を多く感じて不合格にする面接官もいます。

逆に、反応が悪い場合も、あえて厳しい態度をとって候補者の対応力を見ている面接官は、合格の判断をしてくれる場合があります。

このように、面接官の反応が良い=合格、面接官の反応が悪い=不合格ではないので、面接の反応で一喜一憂しないほうが良いです。

転職面接の準備は丁寧に

転職面接の回数について、回数相場や、面接回数が多い場合と少ない場合の特徴について解説しました。

面接回数は、企業によって異なると同時に、面接回数によって面接官や面接のポイントも異なります。

転職面接の特徴を理解して、準備は丁寧に進めていきましょう。

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