「転職活動がとにかくしんどい」このような想いをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
この記事では、転職活動がしんどい場合、それぞれに対する対策を解説します。
転職活動の厳しさ、辛さを乗り越えないと、希望通りの転職はなしえません。
しんどい時に適切な行動ができるように、きちんと理解しておきましょう。
大前提として転職活動はしんどいもの
大前提として、誰しも転職活動はしんどいものです。
自分のことについて弱みを含めて深く見つめ直す機会になりますし、忙しい中書類を作ったり面接に行ったり、面接で厳しい質問を受けたり、転職活動は精神的に辛い日々が続くものです。
転職活動がしんどい時はどんな時?
転職活動はしんどいものと解説しましたが、実際にしんどい時はどのような時なのか、皆さんがどのような時に辛いと感じているのかみていきましょう。
何社受けても転職活動がうまくいかない
まず、最もしんどいと感じやすいのが、お見送りが続き何社受けても転職活動がうまくいかない時です。
いくら志望度が低いとはいえ、転職面接で不合格の連絡がくるというのは、精神的にしんどいものです。
まして第一志望の企業を含めてお見送りが続くというのは、転職活動において最も辛いといえるでしょう。
面接で詰められる
続いて、面接で厳しく深堀りされて詰められる場合です。
転職面接では、今までのキャリアについてや、転職理由について、厳しく深堀り質問をされるものです。
決して人格否定をしているわけではありませんが、どうしても自分を否定されているような感覚に陥ってしんどくなりやすいです。
「なんで?」「ほんとに?」と、深堀りをされると思って準備しておきましょう。
在職中の転職活動で時間がない
次に、在職中の転職活動で時間がなく辛いという場合です。
時間がないのは、大きく2つの場合について起こりやすいです。
書類をつくる時間がない
転職活動を始める際には、履歴書と職務経歴書を作成する必要があります。
在職中の転職活動の場合は特に、この書類をつくる時間がなくてしんどいという場合が多いです。
特に職務経歴書は、考えて文字にするのに相当の時間と労力を要しますので、辛いと感じる方が多いです。
面接の日程調整ができない
もう1つは、時間がなくて面接の日程調整ができない場合です。
転職面接は、応募企業の勤務時間内に行うため、日中の面接になることもあります。
遅くとも19時開始、どんなに無理を言っても20時開始の企業がほとんどであるため、仕事が忙しく時間をとることが難しい方が多いです。
1社だけの応募であればまだ良いですが、基本的には複数社を受けることになりますので、日程調整がうまくいかずに大きなストレスになります。
参考:転職面接の時間帯は何時頃が良い?日程調整の仕方と時間のつくり方まで解説。
周囲に気づかれずに転職活動をするのが難しい
続いて、周囲に気づかれずに転職活動をするのが難しく、周囲の視線がストレスになる場合です。
「なんか最近有給が多いよね」
「(普段スーツではない職場で)最近スーツとかきっちりした格好が多いよね」
などと、周囲から転職活動を疑われて、視線を感じてしんどいと感じる方が多いです。
自分の人生だから関係ないと割り切れれば良いですが、何となく居づらくなるなど意外とストレスになるものです。
筆記試験が通らない
次に、筆記試験が通らずに辛いという場合も意外と多いです。
筆記試験は、言語と非言語(計算問題)の試験と性格診断のものが多く、筆記試験といっても、WEBで実施されることが多いです。
中途採用では、このうように面接以外に試験を設けている企業があり、言語非言語の試験で最低点数を設定していたり、性格診断の重点項目を決めていたりします。
そのため、面接が良くても学力や性格検査でお見送りが続いてしまう方もいて、しんどいポイントになってしまいます。
相談する人がいない
最後に、相談する人がいない場合も、転職活動においてしんどい時にあげられます。
転職エージェントを使っている場合は、エージェントに相談できるので多少は楽ですが、転職サイトやその他手法で直接企業に応募している場合は、意識的に誰かに相談しない限り1人で進めることになります。
転職相談を友人にしづらいという方は、なるべく転職エージェントを利用した方が良いでしょう。
ちなみに、転職相談を同僚や上司にするのは辞めたほうが良いです。
参考:転職の悩みは誰に相談すべき?間違った相手に相談すると転職は失敗します
転職活動がしんどい時の対策
ここからは、転職活動がしんどい時の対策をご紹介します。
少しでも辛さを軽減できるように、きちんと理解しておきましょう。
必須なのは自己分析
そもそも、大前提として必須なのは『自己分析』です。
転職をするなら必須で、自己分析なしでの転職は正直ありえません。
「転職してどうなりたいのか」
「5年後はどうなっていたいのか」
「自分の強みと弱みは何か」
「今の会社ではなぜダメなのか」
「幼少期から変わらない大切な価値観は何か」
これらを中心に、自己分析を深めることで、転職への覚悟感と納得感が強まるのはもちろん、面接での回答の質が上がるので通過率が向上します。
転職活動がしんどい時ほど、小手先のテクニックではなく、きちんと自己分析を深掘りしましょう。
ただし、自己分析は相当辛い作業です。
楽して転職活動を成功させようというのは甘い考え方ですので、向き合う覚悟がないのであれば転職を諦めた方が良いかもしれません。
結果が出ないことへの対策
自己分析ができている前提で、結果が出なくてしんどい時の対策を解説します。
転職エージェントを変えてみる
まずおすすめの方法は、転職エージェントを変えてみることです。
転職エージェントのアドバイスの質によって、面接の通過率は大きく変わります。
また、本当に適した求人を紹介してくれるかどうかも、転職エージェントの腕次第です。
1社しか使用していない方は特に、複数のエージェントに登録してみた方が良いでしょう。
転職エージェントを変えてみることで、新たな発見があるものです。
転職エージェントを選ぶ際には、以下の記事を参考にしてください。
リフレッシュしに遊びに出かける
次に、リフレッシュしに遊びに出かけてみることもおすすめです。
そんなことかと思うかもしれませんが、転職活動がしんどくなっている時ほど、転職活動しか頭になく視野が狭くなりがちです。
思い切って遊びに出かけてみることで、思わぬ思考の転換や気づきがあるものです。
転職活動に疲れたら一旦休む
転職活動がしんどくて、どうしても辛いということであれば、思い切って一度転職活動を休んでみましょう。
無理して続けて、精神的にダメージを受けてしまっては本末転倒です。
どうしても今転職しないといけないのでないならば、転職活動を一度ストップして思考の整理をし直してみることをおすすめします。
時間の作り方・周囲とのバランスへの対策
続いて、時間の作り方や周囲とのバランスについての対策をご紹介します。
有給を使う
現職に在籍しながらの転職活動で時間がないという方は、基本的には有給を使うしかありません。
面接時間をなんとか20時開始にしてもらうことは可能ですが、すべての会社が対応してくれるわけではありません。
有給なんてとれないよという方も多いとは思いますが、一生を左右する転職活動ですので、そこは覚悟を決めて勝負した方が良いでしょう。
最終面接で役員や社長が出てくる会社は特に、なかなか時間の融通がききませんので、有給を使わざるを得ない場合が多いです。
時間調整もスキルだと捉えて工夫することが重要です。
参考:転職面接の時間帯は何時頃が良い?日程調整の仕方と時間のつくり方まで解説。
スケジュールをブロックして予定が入らないようにする
現職に在籍しながらの転職活動の方は特に、突発的に仕事の予定が入って面接の時間が取れないという場合が多いです。
そういう場合は、スケジューラーの予定をブロックして、予定が入ってこないような運用をしましょう。
面接は必ずしもスーツでなくてもOK
面接がある日にスーツで出社すると、いつもと雰囲気が違うことに違和感を覚えられるケースもあります。
転職の面接は、必ずしもスーツでなくても問題ありません。
普段私服の仕事をしていて、あえてスーツで出社すると違和感を覚えられることが気になる場合は、面接に行く企業に服装を確認してみましょう。
業務都合であれば問題ない企業は増えていますし、そもそも職種によってはスーツは必要ない場合もあります。
働きながらの転職の辛さは乗り越えるべき
冒頭でお伝えしたように、転職活動はしんどいもので、特に働きながらの転職活動はしんどく辛いものです。
とはいえ、リスクを負ってまで転職を決意して、なりたい姿があるのであれば、乗り越えるべき辛さです。
転職活動中のしんどさから逃げてしまえば、なりたい自分を実現することは難しいです。
転職活動を成功させるポイントは、意外と「辛いことから逃げない強さと覚悟」だったりするものです。
転職活動後にしんどいこと
転職活動でしんどいことは、転職活動中だけではなく転職活動後にもあります。
転職活動後は、せっかく今まで社内外に積み上げてきた信頼がゼロになり、1から仕事を覚えていかなければなりません。
思っている以上に心身共にストレスになるものです。
また、引っ越しを伴う転職になる場合は、私生活が変わるストレスも生じてきてかなりしんどくなります。
転職をすることは安易なことではなく、転職後にも大きなストレスになることを肝に銘じておきましょう。
しんどい転職を乗り越えてなりたい姿を手に入れましょう
転職活動がしんどくなる時と、そこへの対策を解説しました。
楽して転職活動を成功しようというのは甘い考え方で、必ず辛くしんどい時がやってきます。
しんどさを乗り越えてなりたい自分を目指す覚悟があるのか、自分自身に問いかけて心の準備をしておきましょう。
時にはリフレッシュもしながら、転職活動の成功に向けてがんばっていきましょう。