転職に成功する人と、うまくいかずに失敗してしまう人では、大きく特徴が分かれます。
成功のポイントを理解せず、何となく転職活動を始めてしまうと、失敗するリスクは高いです。
この記事では、転職に成功する人の11の特徴と、まずすべきことを解説します。
正しい知識を身につけて、転職に成功できる自分づくりをしていきましょう。
転職の成功とは
そもそも、転職における成功とは、以下の3点が大きな要素だと考えています。
- 転職先で定着して、気持ちよく働ける状態になっている
- 転職市場における市場価値が向上するようにキャリアアップしている
- 中長期的な目標に近づいている
これらを実現するために重要なポイントを解説していきます。
転職に成功する人の11の特徴
ここでは、元転職エージェントの私が感じる、転職に成功する人の特徴を解説します。
結論、転職に成功する人には以下の11の特徴があります。
- 「なりたい姿」が明確
- とにかく素直で謙虚
- 人・会社・環境のせいにしない
- 逃げるのではなくどうやったらよくなるかを考えている
- 報酬は成果の結果だと考えている
- 「自ら設定した」課題解決の経験がある
- 自分のスキルを言語化している
- 現職での成功体験がある
- 内定が出てから退職する
- 業界研究・企業研究を真面目にやる
- 面接対策を怠らない
転職に強い人に共通の大前提や考え方、スキル面で重要な11のポイントをみていきましょう。
「なりたい姿」が明確であることが最重要
転職に成功する人に共通で最も重要なポイントは、「なりたい姿」が明確であることです。
転職がうまくいく人は、「こうなりたいけど、今の会社にいるとこの点でなりたい姿に近づけないから転職する」というように、なりたい姿を起点に前向きな転職をしています。
一方で、転職がうまくいかない人ほど、目標がないのに今の会社が嫌という理由で転職を繰り返してしまいがちです。
目標がない転職は、行き先がわからない旅なので、当然迷子になってしまいます。
転職がうまくいく人は、「やりたいこと」ではなく、自分がどう成長するか、どんなビジネスパーソンに成長するかというなりたい姿にフォーカスしています。
考え方・スタンスの特徴
続いて、考え方・スタンス面の特徴を解説します。
転職においては、スキルや経験と同じかそれ以上に、この考え方やスタンスの問題が重要です。
年齢が若ければ若いほど重要で、特に20代の転職で成功するためには必要不可欠です。
とにかく素直で謙虚
転職に成功する人は、素直で謙虚です。
なんだそんなことかと思うかもしれませんが、面接でどの企業も見ている重要なポイントです。
転職の採用面接というのは、つきつめると「一緒に働きたいか」を判断する場です。
もしあなたが面接官であれば、「素直じゃない生意気な人」と働きたいと思いますか?
答えは自明かと思います。
人・会社・環境のせいにしない
「他責にしない」ことは、ビジネスパーソンとして非常に重要な資質です。
転職に成功する人は、全ての事象を自責で受け止め、自分を改善する姿勢をもっています。
転職がうまくいかない人ほど、結果が出ないことを同僚や上司のせいにしたり、転職エージェントのせいにしたり、環境を変えれば結果が出るかのような考え方で転職を考えます。
しかしながら、他責感は面接においてすぐにバレてしまうものです。
実は多いお見送り理由が、「他責感が強い」です。
逃げるのではなくどうやったらよくなるかを考えている
他責にしないことにも関連しますが、転職が成功する人は、現状から逃げるのではなく、「どうすればもっと良くなるのか」を考えています。
すなわち、発言が前向きです。
今の自分を更に成長するためには、どんな環境でどんな仕事をするべきなのかを考えるのです。
一方で、今の環境からとにかく逃げたいという思考だけでは、必ず面接官に伝わってしまい、良い結果は出ません。
報酬は成果の結果だと考えている
転職がうまくいく人は、結果にフォーカスして、結果を出すから報酬・給与がもらえると考えています。
つまり、まずは仕事において成果を出すこと、自分ができることは何かを考えて転職します。
よって、給与が低いことに対する不満を口にする前に、まず結果を求めるスタンスです。
こうした姿勢があるからこそ、転職市場で評価される傾向にあります。
ビジネスパーソンとしての特徴
今度は、ビジネスパーソンとしてのスキル・経験面の特徴を解説します。
スタンスが大事なのはもちろんですが、中途採用=即戦力と捉える企業が多いため、スキル面も重要な要素です。
転職できる人は、どんな特徴があり、どんな人が評価されるのでしょうか。
「自ら設定した」課題解決の経験がある
転職に強く、転職市場で評価が高い人は、必ずと言っていいほど「自ら」課題を設定して、その課題を解決した経験があります。
また、課題解決のプロジェクトの中心になっている人はなお良いです。
こんなことを言うと、難しいことに感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
目の前の仕事を、あと1歩よくするために自分に何ができるか考えて実行するだけです。
目の前のお客様の課題は何なのか仮説を立てて、解決策を提案することに愚直に向き合いましょう。
転職に成功する人は、仕事に文句を言う前に、まずは課題解決の結果を出しています。
自分のスキルを言語化している
課題解決を積み上げていくことによって、自分のスキルを言語化できるようになります。
転職に成功する人は、スキルがあるだけではなく、キャリアの棚卸しをきちんと行って、自分がもっているスキルを言語化しています。
自分が何ができて、何ができないのかを言語化することで、面接で会話がスムーズに進みます。
更にいうと、スキルの言語化ができれば、転職するためにはこのスキルが足りない等と考えることができ、現職でやるべきことが明確になるでしょう。
現職での成功体験がある
転職に成功する人は、現職において「語れる成功体験」があります。
課題解決のことはもちろん、どんな小さなことでも、自信をもって語れる成功体験があることで、転職時に武器になります。
転職に成功する人ほど、成功体験をきちんと語る特徴があります。
転職活動の進め方の特徴
最後に、転職に成功する人の、転職活動の進め方の特徴を解説します。
意外とこの進め方を正しく把握していない方が多いので、きちんと理解していきましょう。
内定が出てから退職する
転職がうまくいく人は、内定が出てから退職します。
「当たり前でしょ」と思った方は問題ありませんが、転職市場には、先に退職してから離職期間に転職活動をしている方は多いです。
離職してしまうと、面接時の企業の評価は正直良くはありません。
そして何より、なかなか転職先が決まらずに、離職期間が長くなるほど余裕がなくなり、「もういいかな」と妥協案で転職先を決めるケースが多いです。
在籍したまま転職活動をすれば、転職をやめるなど冷静な判断ができるため、結果的にベストな選択をしやすいのです。
業界研究・企業研究を真面目にやる
転職に成功する人は、業界研究や企業研究を真面目にやっています。
新卒時には真面目にやる方が多いですが、転職の際には転職エージェント等に任せっきりの方が多いです。
しかしながら、誰のための転職かと考えれば、自分のため以外の何物でもありません。
自分の頭で考えることで、転職の意思決定が自責になり、覚悟感が生まれます。
その結果が、納得感がある転職につながります。
面接対策を怠らない
転職がうまくいく人は、面接対策を怠りません。
事前に想定される質問を洗い出したり、自己分析を深めて思考を整理しています。
結果がでるのは当然です。
うまくいかない人はシンプルで、準備に覚悟感が足りないことが多いです。
小さなことを積み重ねられる人が、成果を残すのは、普遍的な事実なのかもしれません。
世代別転職の成功例
ここでは、筆者の経験から感じる世代別の転職成功者の成功例をご紹介します。
20代の転職
20代の転職では、考え方やスタンスが成功に結びついているケースが多いです。
地味な仕事だけれども、愚直に目の前の仕事に向き合い、仕事の課題を捉えてそれを解決をした経験がある人は、学歴がなくても希望通りのキャリアを実現していく方が多い印象です。
30代の転職
30代の転職では、20代に比べてスキル面を厳しく見られるようになります。
マネジメント経験が大きなポイントで、部下を持ってチームを率いた経験があることによって転職を成功させる場合が多いです。
マネジメント経験があれば良いというわけではありませんが、意識的に経験を積んでいけると良いと思います。
40代の転職
40代の転職では、圧倒的な専門性をもっていたり、大きな組織のリーダー(事業部長など)の経験がある人が成功していることが多いです。
40代になってくると、どうしても企業はより即戦力を求めますし、リーダーとして事業を牽引してくれることを求めます。
ここまでハイレベルなことができる必要はありませんが、40代で転職を成功させる人は、何かしらの専門性が武器になっていることが多いです。
転職の成功体験談はエン・ジャパンのわたしの転職体験記を参考にしてください。
転職を成功させるためにまずすべきこと
転職が成功する人の特徴を解説してきました。
特徴がわかっても、行動しなければ成功しません。
成功したければ、行動を変える必要があります。
そこで、転職を成功させるためにまず必要なポイントを2つ解説します。
自己分析を徹底的にして「なりたい姿」を考える
これが何より重要なポイントで、自分がどうなりたいのかを徹底的に考えましょう。ここをさぼって転職活動を進めると、後々後悔する可能性が高いです。
なりたい姿を考えるのに重要なのが、「自己分析」です。就活の時にしたであろうあれです。
幼少期まで徹底的に振り返り、何が好きで、何が得意で、何が嫌いで、何が苦手だったのかを深掘りします。
幼少期を振り返ることで、「根源的な」強みや弱みを認識できます。
自己分析で導き出した自分像をもとに、じゃあどうなっていきたいのか、どんな環境であれば活躍しやすいのかを考えていきます。
自己分析は1人では難しいという方は、以下の記事を参考にしてください。
参考:転職支援サービス「POSIWILL CAREER(旧ゲキサポ!キャリア)」とは。サービス内容と口コミ・評判まで解説。
キャリアの棚卸しを本気でする
2つ目のポイントは、今までのキャリアの棚卸しを本気ですることです。
自分に何ができて何ができないのか、どんなスキルがあるのか、プライドを捨てて徹底的に向き合いましょう。
自分に向き合うことは辛い作業です。
しかし、ここを素直に受け入れることによって、今後すべきことが明確になってきます。
今までのキャリアを振り返りながら、今後何をすべきか明確にすることで、必ず転職成功に繋がります。
転職成功をサポートしてくれるおすすめの転職エージェント
最後に、転職成功をサポートしてくれる、おすすめの転職エージェントをご紹介します。
以下の記事で詳しく解説していますので、自分に合うエージェントを見つけてみてください。
安易な転職は命取り
転職に成功する人の特徴と、転職を成功させるためにまずすべきことを解説してきました。
お気づきかと思いますが、安易な転職は命取りです。
まずは自分と向き合うこと、今の仕事を本気でやり抜くことです。
その結果見えてきたなりたい自分に対して、必要であれば転職活動です。
まずは、転職に成功する人の特徴に当てはまる自分を目指してみてはいかがでしょうか。