「転職活動をしていて、中途採用面接の回数が増えたけどなんでだろう?」
このような想いをおもちの方は多いのではないでしょうか。
この記事では、転職面接回数が増えた場合に考えられる理由とメリット・デメリットを詳しく解説します。
また、面接が減った場合についても同様に解説します。
中途採用で面接回数が増えたのはなぜ?
「転職面接で、もう一度来てくださいと言われたけどなぜだろう?」
ここでは、転職面接において面接回数が増えた理由と、それが果たしてマイナス要因なのかを解説します。
面接回数が増えると、不安な思いを抱えることが多いと思いますので、きちんと理解しておきましょう。
面接回数が増えた理由
まず、中途採用で面接回数が増える理由を解説します。
面接回数が増える理由は、大きく4点です。
- 合否に迷って別の面接官に見てもらいたい
- 他の候補者と進度を合わせたい
- 別職種(別部署)の採用に切り替えたい
- 最終面接官の日程が先まで合わず間に1人入れたい
合否に迷って別の面接官に見てもらいたい
最も考えられる理由は、合否に迷いどうしても判断がつかないため、改めて別の面接官に判断を委ねたいというものです。
イメージとしては、80点が合格ラインだとすると、73点〜78点というようなところです。
つまり、決して悪い評価ではありません。
なぜならば、悪い評価の場合は面接を増やすまでもなくお見送りになるからです。
合格かどうか微妙なラインであるため、別の面接官の視点も入れて慎重に判断したいというパターンです。
他の候補者と進度を合わせたい
続いてよくある理由が、他にも有望な候補者がいて、その候補者よりもあなたの選考が進んでいるので進度を合わせたいというものです。
選考中のポジションで1名しか採用しない場合は特に、他の候補者と進度を合わせて、最終選考を同じタイミングで行いたいものです。
そこで、本来は2回の面接が3回になるなど、面接回数が増えることがあるのです。
別職種(別部署)の採用に切り替えたい
次に、元々営業で選考を進めていたものの、面接をした結果例えばカスタマーサクセス等で選考を進めたいというように、別職種や別部署の選考に切り替えるパターンです。
この場合、プラスで捉えるのであれば、あなたとって「より適切な仕事」が見つかる可能性があるということです。
逆に、本来やりたい仕事ではなくなるというデメリットとして捉えることもできます。
最終面接官の日程が先まで合わず間に1人入れたい
最後に、最終面接など面接官のスケジュールがタイトで、あまりにも間が空くことを避けるために一度面接を挟むパターンです。
転職面接の間隔が空きすぎてしまうと、候補者としては意欲が下がり、他の会社に決めてしまうこともありえます。
こうしたリスクを避けるために、面接を一度挟んで意欲維持を図ることもあるのです。
いずれもマイナス要因ではない
転職面接の回数が増える理由について、ご紹介しました。
お気づきかと思いますが、要するに、いずれも選考においてマイナスになることではありません。
むしろ、まだチャンスが残っていると考えるべきです。
ここでは、面接回数が増えるメリットとしてご紹介します。
そもそも内定のチャンスを与えられている
転職面接の回数が増えたということは、そもそもまだ内定のチャンスを与えられているということです。
評価されていないのであればお見送りにすれば良いわけで、面接が増えることはあり得ません。
チャンスをもらったとポジティブに捉えましょう。
多くの社員と会えるため雰囲気を掴みやすい
また、面接回数が増えることで、元々会うはずだった社員数よりも多くの社員と会えることになります。
よって、会社の雰囲気=社員の雰囲気をつかみやすくなります。
入社を決める企業の雰囲気をなるべきクリアにしておくことは非常に重要なため、面接回数が増えることは大きなメリットです。
質問をする機会が増える
面接回数が増えることで、質問をする機会が増えるため、より深い企業理解に繋がります。
例えば、面接が2回だった予定が3回になった場合、3回目の面接までに気になることが出れば企業に確認できます。
疑問をクリアにしておくことで、入社前の悩みを少しでも軽減できるので大きなメリットです。
中途採用で面接回数が増えるデメリット
中途採用で面接回数が増えると、大きく2つのデメリットがあります。
- 面接に行くための費用と時間がかかる
- 併願がある場合、併願先とスピードが合わなくなる
WEBでの面接であれば時間が取られるだけですが、実際に企業に出向く場合は交通費がかかります。
また、別の企業も併願している場合は他の企業が先に進んでしまうので、仮に内定が出ると回答期限までに面接が増えた企業の選考が終わらない可能性があります。
中途採用で面接回数が減ることはある?
面接回数が増える理由をみてきました。
一方で、転職面接において回数が減ることはあるのでしょうか。
面接回数が減る理由
中途採用では、面接回数が減ることもあります。
「面接回数が減った。中途採用で面接回数が減ることがあるのか。」と不安に思う方が多いかと思いますが、特に心配はいりません。
ここでは、面接の回数が減る理由についてみていきましょう。
評価が高くすぐにオファーを出したい
転職面接回数が減る1つ目の理由は、評価が高く、すぐにオファーを出すことで他社に採られるのを防ぎたいということです。
面接は、回数が増えるほど他社に決まってしまう可能性が上がります。
非常に評価が高く、再度面接をする必要がないレベルだと判断されれば、面接回数が減ることはよくあります。
意思決定者が同席した
次に、本来最終選考に出るはずの意思決定者が、面接にたまたま同席した場合や、この先予定がなかなか合わずに同席した場合は、面接回数が減ることがあります。
以上のように、面接回数が減ることは、評価が高いからと考えて良いでしょう。
面接回数が減るメリットとデメリット
面接回数が減ることには、メリットとデメリットがあります。
ここでは、メリット・デメリットそれぞれについてみていきましょう。
メリット
転職面接回数が減るメリットは、面接に割く時間とお金が減ることです。
転職面接は、仕事をしながら進めることが多く、時間を割くのが大変です。
また、遠方の企業を受ける時は特に、交通費や宿泊費までかかることもあります。
面接回数が減ることで時間とお金を削減できることは、大きなメリットです。
デメリット
一方で、転職面接の回数が減るデメリットは、選考を通じて企業の見極めをする時間が作れず、内定の場合早期に判断をしなければならないことです。
面接は、企業があなたを見極める場合であると同時に、あなたが企業を見極める場でもあります。
面接が減ることで、企業を見極める時間が減るので、デメリットと考えられます。
面接1回のみで内定が出る場合もある
転職面接の回数が減ったパターンとして、面接が1回だけで内定が出て不安になる方も多くいます。
結論、中途採用面接では、1回のみで内定が出る会社も存在します。
どのような場合に、1回の面接で結果が出るのかみていきましょう。
いきなり社長面接の場合
1回の転職面接で内定が出るパターンで多いのは、1次面接からいきなり社長が出てくるパターンです。
大企業ではまずありませんが、中小企業やベンチャー企業ではある話です。
企業のトップが最初から会って判断するので、面接が1回で終了します。
採用を急いでいる場合
もう1つ、採用を急いでいる場合は、1回の面接で内定が出ることがあります。
欠員や人員補充で、今すぐにでも人が欲しい場合は、決済権がある社員が1次選考に出て、その場で内定を出すことが多いです。
見極めがしづらいことに注意
1回の面接のみで内定が出る企業は、企業の見極めがしづらいことに注意しましょう。
上述のように、面接はあなたにとっても企業を見極める場です。
1回の面接のみでは、企業の雰囲気もわかりづらく、判断をしかねることもあるかと思います。
そういう場合は、「オファー面談」といって、内定後に給与や勤務条件などの詳細を説明してもらう面談を設定してもらいましょう。
オファー面談を組むことで、疑問に思っていることを説明してもらえるのでおすすめです。
転職面接の回数相場
上述のように、面接回数は人によって異なり、増えたり減ったりするものの、一般的な転職面接の回数相場は、2〜3回です。
評価が非常に高ければ減ったり、ジャッジに迷っている場合は増えたりしますが、相場として理解しておきましょう。
参考:転職面接回数は2〜3回が相場!多い方が良い?少ないほうが良い?面接官別のポイントまで
面接回数が増えても心配はいらない
転職面接回数が増えた場合に考えられる理由、メリットとデメリットを中心に解説しました。
中途採用面接で、面接回数が増えても減っても、心配はいりませんし、むしろ双方メリットのほうが大きいです。
面接回数の増減を心配するのではなく、次の面接の準備や決断をどうすべきか、前向きに考えることが重要です。
適切な準備や決断をして、最適な転職を実現できるようにしていきましょう。