転職面接で転職理由を語れないなら転職はやめるべき
転職面接では、転職理由の伝え方は非常に重要です。
伝え方の前に、そもそも転職理由を明確に語れないなら、転職はすべきではありません。
- なんとなく転職したい
- 他の仕事をなんとなくしてみたい
- 今の仕事はつまらないから、なんとなく別の会社に行ってみたい
このように、「なんとなく」程度で明確な意思がない状態で転職しても、自分も企業も不幸になるだけです。
なぜならば、ほとんどの場合は、また同じことを繰り返してしまうからです。
なんとなく転職を繰り返すのではなく、きちんとスキルを身につけて「できること」を増やしていくことが重要です。
転職面接ではなぜ転職理由を確認されるのか
転職理由の答え方、考え方を学ぶ前に、なぜ転職理由が聞かれるのかを理解しておくことが重要です。転職理由を聞かれる理由は、イコール何を求められているかです。2つの理由を見ていきましょう。
ものの考え方から自社との相性をチェック
まず1つ目の理由は、物事の考え方から人物タイプを見極め、自社との相性をチェックするためです。
転職を考えるきっかけは、人によって様々で考え方のくせが出やすいです。
向上心があっての転職なのか、何かから逃げるような転職なのか、人や環境のせいにする転職なのか、ある種安定を求めての転職なのか。
同じ転職でも、事象に対する見方や考え方が違うため、自社の考え方や社風とマッチするのかを判断できます。
やり切る力がある人なのかをチェック
2つ目の理由は、やり切る力がある人なのかをチェックするためです。
- 仕事が面白くない
- 会社の環境がよくない
- 売っている商材がよくない
- 上司と合わない
- 給料が安い
- キャリアアップが見込めない
このような理由で転職をしようとしている人は、逃げ出すようなイメージをもたれやすいです。
転職理由を確認することによって、逃げ出す人なのか、粘り強くやり切る人なのかを確認しているのです。
転職理由を伝える際のポイント
転職理由は、思ったことを正直に言えば良いというだけではなく、伝え方を工夫することが重要です。
同じ内容でも、伝え方によって受けてがとる印象が変わってくるからです。
ここでは、転職理由を伝える際のポイントをみていきましょう。
不満・愚痴ではなく前向きに伝える
転職理由を伝える際には、ただの不平不満、愚痴にならないように気をつけましょう。
「上司が厳しすぎて合わない」
「ノルマが厳しすぎて、お客様に向き合えない」
「給料が低すぎて生活が厳しい」
「お客様のためにならないサービスや商品を、押し売りされるよう強要される」
このような転職理由は、よくあることですし、正直な思いだと思います。
しかしながら、これをそのまま受け取った面接官は、どのように感じるでしょうか。
ほとんどの面接官は、
「愚痴っぽいな」
「他責感が強いな」
「環境に依存して結果を出さず、うちでも合わなかったら辞めそうだな」
など、後ろ向きな印象を受けることでしょう。
不平不満や愚痴をただ伝えるのではなく、「自分はやりきったけども、環境を変えることによって更に成長したい」というスタンスが重要です。
上述の例でいくと、以下のように言い換えましょう。
- 「〇〇の成果をあげてきたが、今いる会社は、この先も長い間上司に管理される職場なため、もっと自分自身が責任と裁量をもって取り組める仕事をしたい」
- 「厳しいノルマに必死に取り組み、成果は残したが、現場社員は疲弊しており、お客様に深く向き合っていない。もっとお客様の課題解決にコミットしたい」
- 「一定上の成果を残したが、先輩社員たちをみていても給料が伸びていかない状況。生活を考えると、成果に応じた報酬をいただける会社に行きたい」
- 「成果を残すためだけに、押し売りを強要される環境で、目標達成はしているものの、もっとお客様に応じた提案ができる仕事をしたい」
今の会社でやりきったことを伝える
今の会社でやりきっていないのに、不平不満を並べて転職しようとするのはNGです。
ポイントは、今の会社での具体的な成果があることです。
きちんと成果を出して、だからこそ次はもっとこうしたいというニュアンスで伝えることがベストです。
努力をぜずに逃げ出そうとしていると思われないよう、現状でやりきっていることを伝えましょう。
なりたい姿にどうつながるのかを伝える
そもそも転職活動は、なりたい姿と現状になんらかのGAPがあるからするはずのものです。
つまり、ただ辞めるだけではなく、退職理由に加えて、「転職によって何を実現したいのか」が重要です。
今の会社では、「実現したいこと」や「なりたい姿」が実現できないから、環境を変えることで近づける旨をロジカルに伝えましょう。
「現職を辞める理由」だけではなく、「辞めて環境を変えてどうなりたいか」を明確に語ることが重要です。