転職を考え始めたみなさんは、転職相談を対面でするのか電話でするのか、悩みをおもちの方が多いのではないでしょうか。
この記事では、電話での転職相談方法と相談すべき相手について詳しく解説します。
電話での無料転職相談の特徴、誰に相談すれば良いのか、自身に合った方法を見つけられるよう、詳しくみていきましょう。
そもそも転職相談は第3者にするのが原則
転職相談は、電話でするのか対面でするのかという以前に、客観的な視点をもつ第3者に相談するというのが大前提です。
社内で気軽に相談する方がいますが、おすすめできません。
社内の人に相談すると、「今まで一緒にやってきたから残ってよ」と引き止めをされるなど、同じ社員としての感情が入ってしまうため、中立な立場でのアドバイスとは言えないでしょう。
また、他の会社のことを知らない同僚に相談してもあまり効果はありません。
できれば転職のプロ、せめて社外の友人等に相談して、客観的な意見を取り入れましょう。
電話での転職相談とは
転職の悩みを相談するのには、対面だけではなく電話でも可能です。
電話相談のメリットとデメリット、相談の方法を正しく理解して活用していきましょう。
電話での転職相談の特徴
まずは、他の転職相談手法に比べた電話での転職相談の特徴をみていきましょう。
電話での転職相談のメリット
電話での転職相談のメリットは、以下の通りです。
- 相談相手のところに行く必要がなく、効率が良い
- 好きな場所で実施できる
1番のメリットは、わざわざ時間を作って相談相手のところに行く必要がないことです。
移動時間がなくなるため、時間を有効活用できます。メールなどのテキストでの転職相談に比べて相手の声が聞こえるため、ニュアンスがつかみやすい特徴があります。
また、自分の部屋などの個室で電話することにより、誰かに話を聞かれる心配がなくなります。
電話での転職相談のデメリット
電話での転職相談のデメリットは、以下の通りです。
- 静かな場所で1人になれる場所を選ぶ必要がある
- 表情や目線などのノンバーバルな情報を得られない
電話での転職相談のデメリットは、移動時間がなくなるものの、静かで1人になれる場所を選ぶ必要があることです。
また、相談を受けてアドバイスをする側にとって重要な表情や目線を判断できないことです。そのことにより、アドバイスの精度が落ちる可能性があります。
特に、転職エージェントへの相談の場合は、紹介してもらう企業に正しい情報を伝えてもらう必要があります。
しかしながら電話相談のみだと、対面で受けるはずの印象と違った印象を受ける可能性があり、間違った内容で企業に推薦されてしまう可能性がありますので注意が必要です。
電話相談で相談できること
電話での転職相談でできることは、大きく以下の2点です。
- 今後のキャリア設計の方法
- 転職活動で生じた疑問や不安
1つ目は、今後のキャリア設計の方法です。
今の会社に残るべきなのか、会社を変えて新たなスキルを身につけに行くべきなのか、どんな仕事が向いているのかを相談できます。
2つ目は、転職活動で生じた疑問や不安です。
履歴書、職務経歴書の書き方や、退職交渉の仕方、面接での回答の仕方まで不安なことを相談できます。対面だと恥ずかしくてなかなか聞きづらいことも、電話であれば聞けるというメリットもあるでしょう。
ただし、仕事を進めるうえで生じたメンタルヘルスの問題など、別の専門家に相談する必要がある内容については、回答してくれない可能性がありますので注意してください
電話相談はどこに相談する?
電話での転職相談は、どこに相談すれば良いのでしょうか。
求める情報別に相談すべき機関が異なりますので、以下で詳細を見ていきましょう。
転職について気軽に相談したい方
ここでは、転職についてざっくばらんに無料で相談したい方におすすめの相談先を紹介します。
おしごとアドバイザー
おしごとアドバイザーは、厚生労働省が運営する無料で電話相談ができるサービスです。
「転職活動をどうやって始めたら良いかわからない」「転職理由の伝え方がわからない」「面接では退職理由を伝えるべきなの?」「そもそも転職するべきなのか」など、どんなことでも気軽に相談できるサービスです。
平日の夜や土日にも相談ができるため、働きながら相談をしたい方におすすめです。またメール相談は24時間対応しているため、まずはメールで相談しても良いでしょう。
若者しごとホットライン
若者しごとホットラインは、東京しごとセンターが運営する無料電話相談サービスです。
34歳以下の方の転職相談に対応していて、平日と土曜日の相談が可能です。一回の相談時間は15分のため、質問の内容をあらかじめ整理しておきましょう。ある特定の内容について気軽に相談したい方におすすめです。
求人を紹介して欲しい方
次に、求人を紹介してほしい方におすすめの相談相手を紹介します。上述のサービスは、転職についてのお気軽な相談だったのに対して、実際にどういった企業に転職をしていくのかまでをサポートしてくれる相談相手をみていきましょう。
転職エージェント
転職エージェントは、無料で対面や電話で相談ができる転職のプロです。
転職のサポートをビジネスとして行っているため、転職市場や業界の最新情報を詳しく教えてくれます。
また、企業との日程調整などの連絡をすべて代行してくれたり、入社日の相談にも応じてくれるため、安心して転職活動ができるのが特徴です。
業界や職種に精通したキャリアアドバイザーへ相談ができるため、1人では気づけない自分にあった仕事が見つかったり、経験にあったキャリアを提案したりしてくれます。
対面のみのエージェントもありますが、電話相談に対応しているエージェントもありますので、有効活用しましょう。
業界最大手のインディードリクルートパートナーズが運営する転職サービスで、求人数と実績が国内トップクラスです。まずは登録して相談をしている方が多いです。
業界No2のパーソルキャリアが運営する転職サービスで、リクルートエージェントと併用する方が多いです。対面及び電話の相談はもちろん無料です。
IT・ゲーム業界に強い転職エージェントです。IT・ゲーム業界に興味があるけど、まだ他の業界にも興味がある方におすすめです。
ハローワーク
ハローワークは、国が運営する公共職業安定所です。無料で相談ができ、全国の膨大な求人を閲覧することができます。特に、その地域に応じた求人が豊富で、地元の求人を詳しく知りたい人にオススメです。ただし転職エージェントと違って転職者がお客様ではないため、対応にムラがあることがあります。
電話相談で何を聞かれる?
電話相談をしましょうと言っても、何を聞かれるのか不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。電話での転職相談では、どこに相談しても基本的に聞かれることは同様です。
1つ目は、今までの職務経歴です。どこの会社でどのような仕事をしていたのか、どのような成果を出していたのか、どのようなスキルを持っているのかを確認されます。
2つ目は、今後のキャリアの希望です。どんな仕事に興味があるのか、どんなスキルを身につけたいのか今後のキャリアイメージを確認されます。
あくまでも相談ですので、このふたつが答えられなくてもかまいませんが、事前に準備をしておくと相談がスムーズに進むでしょう。
電話相談以外の無料転職相談方法
電話での転職相談に加えて、代表的な転職相談手法をご紹介しますので、自身の状況に応じて使い分けましょう。
相談手法 | メリット | デメリット |
対面 | 実際に顔を合わせて表情が見えるため、細かいニュアンスや特徴をつかみやすい。ミスマッチが少なくなる。 | わざわざ時間をつくって移動する手間がかかる。直接言いづらいことがある人には不向き。 |
メール | いつでもどこでも簡単に相談できる。聞きづらいことが聞きやすい。 | メールに気づかずにスムーズにコミュニケーションがとれない可能性がある。伝わり方の齟齬が発生しやすい。 |
移動の手間があるものの、対面での相談がミスコミュニケーションが起きづらい手法です。メールについては、一度対面ないし電話で相談したあとのコミュニケーションで利用するのがおすすめです。
目的に応じた電話での無料転職相談を始めましょう
電話での転職相談の仕方、相談すべき相手、事前に準備しておいたほうが良いことをご紹介してきました。電話相談をする際に大切なことは、目的を明確にして目的に応じた相談相手を選ぶことです。気軽に今後の方針を相談したいのか、自分に合った転職先を提案して欲しいのか、まずは目的を明確にしましょう。そのうえで、無料で使える電話での転職相談を活用することをおすすめします。転職の専門家にアドバイスをもらい、有利な転職活動にしていきましょう。