「やばい、明日転職面接だけど準備してない」
「転職面接の持ち物は、何を準備すれば良い?」
「転職面接は、何を聞かれる?」
「面接の準備不足で会場に行きたくない」
などなど、面接の前は様々な不安がつきものです。
不安を抱えた状態、つまり準備不足の状態で面接に臨んでしまうと、まず良い結果は出ません。
この記事では、転職面接の肝である準備に関して詳しく解説していきます。
きちんと準備をして、より良い結果を得られるように進めていきましょう。
なぜ転職面接の準備が必要なのか
結論、転職面接は、準備なしで簡単に乗り切れるほど甘くないので、転職面接の準備は必須です。
簡単に言うと、以下のような理由で転職面接の準備が求められます。
- 深掘りされれば準備不足は露呈する
- プレッシャーがかかると頭が真っ白になる
- 転職面接独特の質問内容がある
- 限られた時間内でのアピールは簡単ではない
- 短い時間で端的に質問に答えることは簡単ではない
どんな人間でも、プレッシャーがかかる場面では準備不足が露呈してしまいます。
面接官は、人を見抜くプロです。何人もの候補者と比較をしながら見極めています。
質問に対する答え方、わかりやすさ、回答・思考の深さなど、転職面接のための準備不足が思わぬところで出てしまうのが転職面接です。
コミュニケーションに自信がある人でも、面接という場で端的に回答することは、意外と簡単ではありません。
転職面接独特の質問内容もあり、きちんと準備をしていないと乗り切れないため、入念な準備が必要です。
面接に必要な準備とは
それでは、具体的にどのような準備をすれば良いのでしょうか。
ここからは、事前にすべき物の準備と、思考の準備、いかにして伝えるかという面接練習など、詳しく解説していきます。
転職面接時に準備することを、丁寧に確認しておきましょう。
「物」の準備
まずはじめに、面接前に準備すべき「物」についてみていきます。
何を持っていけば良いのか、どんな服を用意すれば良いのか、恥をかかないようにきちんと確認しておきましょう。
必須の持ち物
転職面接時に必須の持ち物は、以下の9点です。
- 履歴書・職務経歴書のコピー
- 履歴書の予備の写真
- 印鑑
- 身分証明書
- 求人票
- 筆記用具とメモ
- A4の書類が入る鞄とクリアファイル
- 携帯電話
- 担当者のお名前と連絡先の控え
こちらをチェックリストとして活用しながら準備しましょう。
意外と忘れがちなのが、担当者の方のお名前と連絡先です。
会場に到着したとはいえ、相手のお名前がわからないと呼び出しができず、恥ずかしい思いをすることになると同時に、社会人としての常識を疑われかねません。
不備がないように、きちんと準備して臨みましょう。
職種によって必要な持ち物
職種によって、特殊な持ち物が必要な場合があります。
デザイナー、エンジニア、設計職の場合には、作品集・ポートフォリオを持参することが基本です。
企業によっては、事前にメールデータの提出を求められる場合があり、当日は不要場こともあります。
事前に提出がない場合は、指示がなくても面接に持参するようにしましょう。
ここまで解説してきた、転職面接の準備物についてのより詳細な解説は、転職面接に必須な持ち物13選。男女別にベターな持ち物まで徹底解説。を参考にしてください。
正しい服装を準備する
転職面接の準備では、服装の準備も重要なポイントです。
転職面接の服装は、男女ともに基本的にはスーツで臨みましょう。
原則、ネイビーもしくはグレーの無地のスーツを選ぶことが無難です。シワなどがなく、清潔感を与えられるように留意することが重要です。
男性の場合、シャツやネクタイを必要以上にオシャレで派手目にしてしまう方がいますが、あまりおすすめできません。
極力目立たないように、控えめなものを選びましょう。
女性のメイクや装飾品も同様で、主張が強すぎないようにすることがポイントです。
意外と盲点な鞄ですが、男女ともに床に置いた際に自立する鞄を持参しましょう。
「思考」の準備
持ち物の準備に続いて、「思考」の準備を解説します。
面接の準備においては、非常に重要なポイントですので、きちんと理解しておきましょう。
転職理由を整理する
転職面接において、最重要と言っても良いのが「転職理由が整理されていること」です。
自分がなぜ転職するのか、なぜ今の職場ではいけないのか、明確に言語化できている人は意外と少ないです。
転職面接の準備においては、冷静に自身を見つめ直し、本当に転職する必要があるのかどうか深掘りすることが重要です。
転職する必要があるのであれば、「人に伝わるように」言語化しましょう。
「人に伝わるように」というのがポイントで、他者が聞いても納得できるように言語化することが重要です。
参考:転職面接で転職理由を語れないなら転職はやめるべき。転職理由の回答例を解説。
キャリアの棚卸しをする
転職理由の整理に続いて、キャリアの棚卸しをして準備をします。
キャリアの棚卸しとは、今まで自分がどのような仕事をしてきて、どんな強みと弱みをもっているのか、何が得意なのかを振り返ることです。
そのうえで、他者に明確に語れるように言語化をするところまで準備することが重要です。
転職面接においては、今までの仕事内容や実績、活かせるスキル等を質問されます。
キャリアの棚卸しをしていないと、面接官が納得する回答ができません。
よく聞かれる質問に対する回答を準備する
ここまで整理できたら、転職面接においてよく聞かれる質問に対して、回答を準備します。
- なぜ転職しようと思った?
- なぜ今の会社だとダメなの?
- 今の会社での1番の成果は?
- その成果をあげるための1番のポイントは?
- その成果をあげるために1番大変だったことは?
- それをどうやって乗り越えた?
- 転職をすることによって、3年後にどうなりたい?
- 仕事における自分の強みと弱みは?
- なぜ弊社を志望している?
- 仕事において大切にしていることは?
転職面接においては、基本的には、以上のような質問が中心です。
これらの質問に対して、「結論から簡潔に」わかりやすく伝えられるように、思考を整理しておくことが重要です。
人に「伝える」ための面接練習
ここまでの準備は、思考を整理するための準備であって、人にきちんと伝わるための準備もしておかなければなりません。
「面接練習なんてしなくて大丈夫」と思っている方が多いですが、意外と準備不足を露呈しがちですので、きちんと対策をしておきましょう。
転職面接の流れを理解する
まずは、転職面接の流れを確認して、焦ることがないようにしておくことが重要です。
転職面接のは、大きく以下の流れで進行します。
- 企業の入り口で受付
- 面接部屋に入室
- 自己紹介
- 現在の仕事内容の説明・深掘り
- 転職理由の説明・深掘り
- 志望動機の説明・深掘り
- 面接官から求人の説明
- 逆質問
- 退室
自己紹介以降は、企業や面接官によって順序や質問のされ方は異なりますが、基本はこの流れです。
流れを意識して、頭の中でシミュレーションをして臨みましょう。
面接時のマナーを確認する
流れを理解できたら、面接時に重要なマナーについて確認します。
失礼がない言動が当たり前にできる方は問題ありませんが、ちょっとしたことで失礼な印象を与えかねませんので、十分に注意していきましょう。
受付時には、
「お世話になります。本日◯◯時より中途採用面接のお時間を頂戴しております、◯◯と申します。◯◯様とお約束しております。」
などとご挨拶をしましょう。
面接会場に入る際には、
「失礼します。」
ときちんと挨拶をして入室します。
ドアを閉める際には、面接官の方を向いたまま閉めるのではなく、一度ドアを振り返って両手で閉めるようにします。
着席は、面接官に許可されてから座るようにし、鞄を椅子の横に置いて座りましょう。
面接時は、男女ともに浅めに腰掛け、背筋を伸ばして座ります。足を崩しすぎないようにしましょう。
面接終了後、退席時には、椅子の横に立ち上がり、「ありがとうございました。」と礼をします。
ドアに向かい、入室時と同様にドアの方を向いてドアを開け、退室時にも再度礼をするようにしましょう。
結論から簡潔に伝える練習をしておく
面接では、普段の会話よりも一層意識して「結論から話す」ことが求められます。
質問で「聞かれたことをまず答える」ことがポイントで、背景や理由を先に述べないことが必要です。
面接では、30秒から1分程度で回答を収めないと、聞いている方は何を話しているかわからなくなるものです。
結論から簡潔に話す練習を、きちんとしておきましょう。
「なぜ?」「具体的には?」への準備をしておく
転職面接では、ある質問について回答したら次の質問に移るのではなく、回答に対して「なぜ?」、「具体的には?」と突っ込まれることが多いです。
つまり、浅い回答をしてしまうと、辻褄が合わなくなり、印象が悪くなってしまいます。
日頃から思考が深い方は、当たり前にできていることですが、そうではない方は意識的に準備しなければなりません。
自分の考え一つ一つに対して、「なぜ?」、「具体的には?」と2回、3回と突っ込んでも答えられるまで練習しましょう。
逆質問を用意しておく
中途採用面接では、「逆質問」が実施されることが多いです。
逆質問とは、候補者から面接官に対して質問をすることです。
逆質問の意図としては、
- ミスマッチの防止
- 意欲、コミュニケーション能力の確認
です。
逆質問がないというのは印象が良くないので、事前に準備しておくことをおすすめします。
逆質問の例をご紹介しますので、どうしても思いつかない場合は参考にしてください。
- 御社で是非活躍したいと考えているのですが、活躍している方の特徴を教えてください
- 面接官の方が感じる御社の魅力を教えてください
- 御社に入社するまでにこれだけは勉強しておくべきことや、覚悟しておくべきことはありますか?
- 今回のポジションはどのような目標で業務にあたり、どのように評価されますか?
- 今回採用する方に1番期待していることは何ですか?
逆質問に関する詳細は、逆質問とは。就活生と転職希望者にわかりやすく解説。を御覧ください。
企業の下調べ
転職面接の準備では、企業の下調べをきちんとしておくことも重要です。
どんなビジネスをしていて、どれくらいの売上があるのか、自分に任される仕事は何なのか、求人票や企業HPで勉強しておきましょう。
下調べをしていればわかることを聞かれて答えられなかったり、逆質問をしてしまうと、印象が悪くなってしまいます。
下調べも油断せずに、きちんと細部まで確認しておきましょう。
転職面接準備はどのくらい必要?
転職面接の準備にかける時間は、正直長ければ長いほど良いです。
最低でも、半日〜1日かけてじっくり自己分析をしたいところです。
まとまって時間をとる必要はなく、毎日30分〜1時間でも、コツコツと面接練習や思考の整理を繰り返しましょう。
転職面接の準備期間としては、企業にエントリーしてから準備するのでなく、転職活動を考えたタイミングで準備し始めるのが理想です。
転職面接前日など直前の準備
「明日面接だけど何もしてない!!」など、あってほしくないことですが、忙しい人ほどあり得なくはない状況です。そんな時に、最低限すべき準備を解説します。
- 履歴書と職務経歴書に目を通す
- 転職理由と志望動機を伝える練習をする
- 逆質問を用意する
- 企業について調べる
- 身だしなみを整える
- 荷物と服の汚れをチェックする
見た目の清潔感や、基本的な質問内容については、前日にきちんと準備するだけで印象が変わります。
前日だからといって諦めることなく、最後まで粘り強く準備しましょう。
準備の質が合否を決める
転職面接の準備について、詳細を解説してきました。
「物」の準備については、不備がないように、必要なもののリストを確認して前日までに必ず準備しておきましょう。
「思考」の準備については、想定される質問に対して、これでもかというくらい深掘りをして、人に伝える練習までしてください。
転職面接の合否は、準備の質が決めると言っても過言ではありません。質の高い準備を丁寧にして、より良い結果が得られるようにしていきましょう。