中途採用とは
中途採用とは、企業が、新規卒業者(新卒)以外の既に就業経験がある者を採用することをいいます。簡単に言うと新卒以外の採用のことで、高卒・専門卒・大卒を問わず、フリーターであっても既に就業経験がある者を採用する場合は、中途採用にあたります。
中途採用は、原則不定期・通年で行われます。企業によっては、年間の中途採用計画を基に採用活動をしています。企業・職種によって、経験者のみに絞っていたり、未経験でも採用の対象になっていたり様々です。
企業はなぜ中途採用をする?
企業が中途採用をする理由は大きく2つです。
- 事業の拡大に対して人が足らず、成長のために戦力を増やしたい(増員)
- 退職者が出たことで人が足らず、穴埋めをしたい(欠員補充)
増員については、企業毎の事業計画によって、下記のように中身は様々です。
- 営業を強化して売上を伸ばしたい→営業を採用して営業チームを増やしたい
- マーケティングを強化して売上を伸ばしたい→マーケターを採用したい
- 新規事業を作りたく、事業責任者が必要→新規事業立ち上げ経験がある人を責任者として採用したい
- 成果が出せるチーム作りをしたい→マネジメントスキルが高い人を採用したい
中途採用のメリット
求職者のメリット
- 経験が生きる会社に転職できる
- 時期を問わず、年間を通じて転職する可能性がある
- 給料をあげられる可能性がある
企業のメリット
- 即戦力が期待できる
- ビジネスパーソンとしての基礎が備わっているため、教育に対するコストを削減できる
- 自社以外の経験をしているため、新しい知識や経験を吸収できる
中途採用のデメリット
求職者のデメリット
- 転職した結果、社風に馴染めない・仕事が合わない等のリスクがある
- 給料が下がる可能性がある
企業のデメリット
- 今までの経験に固執されて、組織に馴染まない可能性がある
- 採用に大きなコストがかかる(エージェント等を使用する場合)
- 自社に留まらず、再度転職する可能性がある
求職者からみる中途採用の流れ
中途採用は、求職者視点で以下の流れで行われます。
- 履歴書・職務経歴書を準備する
- 転職エージェントに相談する(なくても可)
- 企業の求人にエントリーする
- 書類選考
- 合格の場合、面接を受ける(2〜3回)
- 内定
- 現職への退職交渉
- 退職・入社
企業からみる中途採用の流れ
中途採用は、企業視点で以下の流れで行われます。
- 採用計画を立てる
- 採用ターゲットを決める
- 転職エージェントや求人媒体に求人を出して、母集団を形成する
- 書類選考
- 面接(2〜3回)
- 内定通知書を発行する(採用条件を決める)
- 必要に応じて口説きの面談
- 受け入れの準備