これから転職活動を始めようとしているあなたは、「転職を成功させるポイントは何なのか」「自分の年齢でどのように転職を成功させれば良いのか」など、不安が大きいのではないでしょうか。
この記事では、全世代に共通の転職成功ポイントと、20代、30代、40代それぞれの世代に特徴的なポイントとを合わせて解説します。自身の転職活動成功のために、適切な準備に活用してください。
全世代・全職種共通!転職成功のポイントとは
転職を成功させるためには、世代や職種に関わらない重要なポイントがあります。
ここでは、大きく4つに分けて重要なポイントを解説します。
転職に成功する人の特徴については、転職が成功する人の11の特徴。元転職エージェントが感じる転職を成功させるために必要なことを参考にしてください。
①転職して叶えたいこと・なりたい姿を明確にする
まず1つ目に、なりたい姿を明確にすることが重要です。
転職するということは、今の環境では叶えられない何か、叶えられない自分が存在するはずです。すなわち、今の自分と理想の自分との間にGAPがあるはずです。
転職を成功させるためには、今の自分と理想の自分とのGAPを明確に言語化することが何より重要です。
これができると、なぜ転職をするのかがはっきりして、どんな企業に転職してどんな仕事をすべきなのかが明確になります。
その結果、面接における面接官の納得感が格段に上がります。
②これまでのキャリアの棚卸しをする
2つ目のポイントは、キャリアの棚卸しをきちんとすることです。
これは、今までの自身のしてきた仕事とその成果を振り返り、自分ならではの「できること」「得意なこと」を明確にする作業です。
同時に、「できないこと」「苦手なこと」も明確にしていきましょう。
キャリアの棚卸しをすることで、①で明確化したなりたい象に向かうために何が足りないかが言語化できます。
また、中途採用面接では、必ず今までの経験を確認されるため、面接対策にもなります。
こうした点から、キャリアの棚卸しは、転職成功のための重要なポイントです。
③面接対策をする
3つ目のポイントは、面接対策をすることです。
そんなことかと思った方は危険です。
転職活動の面接では、想像以上に深いところまで突っ込まれます。
「なぜ?なぜ?」の繰り返しや、「具体的には?」という問に対応できるような準備をしましょう。
④在籍中に転職活動をする
最後4つ目のポイントは、退職してからではなく、極力在籍中に転職活動をすることです。
「すぐに決まるだろう」と思いがちで、先に退職してから転職活動を始める方が多いですが、おすすめできません。
退職をしてしまい、もしなかなか次の会社が決まらずに離職期間が長くなってしまうと、どうしても気持ちに焦りが出てしまいます。
その結果、冷静な判断ができず、妥協した転職の意思決定をしがちです。
自分のキャリア形成に意味がある企業を冷静に選ぶためにも、極力在籍中に転職活動を終えるようにしましょう。
世代別転職成功のポイント
ここからは、世代別の転職活動成功ポイントを解説します。転職活動は、どうしても年齢によって評価のされ方が変わってきますので、自身の状況に応じてポイントを押さえていきましょう。
20代の転職成功のポイント
20代の転職活動のポイントは、大きく以下の5点です。
- 素直で誠実
- 成長と事業への熱意
- 主体性
- 課題解決の成功体験と失敗体験
- ビジネスマナー
20代は、後半になってくるとチェックポイントに占めるスキルの割合が大きくなるものの、基本的には広く「人間性」を問われます。
特に、素直さは非常に重要で、言われたことを素直にできる人なのか、素直に結果を受け入れて成長できる人なのかがポイントです。うまくいかないことを人のせいや環境のせいにしている人は、面接で絶対にボロが出て、評価されません。
主体的に動ける人なのか、仕事における課題設定と課題解決を経験しているかも重要です。20代では、ビジネスパーソンとしての基礎的な力を見られることを意識しておきましょう。
30代の転職成功のポイント
20代は基礎的なことをチェックされるのに対し、当然30代はハードルがあがります。
- 領域における専門性
- マネジメント経験
- 自身が旗振り役となったプロジェクトの経験
30代は、職務経歴が物を言う世代です。今までどんな領域でどんな仕事をしてきたのか、深さを問われます。つまり、専門性があるかないかが大きなポイントです。
また、部下をもって自身がリーダーとして遂行したプロジェクトがあるかないかも、非常に重要なポイントです。30代の転職者に対しては、20代に比べてマネジメント経験を求める企業が非常に多いです。
専門性とリーダーシップが、自身に備わっているのかを確認することで、30代の転職活動を成功させることにつながります。
40代の転職成功のポイント
40代は、30代のポイントに1つ大きな要素が加わります。
「管理職の経験」です。
管理職経験がなければいけないわけではありませんが、40代の転職者を受け入れる企業の多くは、専門性に加えて管理職として即戦力になってくれる方を求めています。リーダーシップ、マネジメントスキルをもっている方が非常に評価される年代です。事業部長レベルの経験があると、更に転職成功の可能性が高まります。
また、40代は家族の同意を得られているかも大きなポイントです。家族との関係で、「安定したい」という意識が働き、新しいチャレンジをしづらい年齢であることは事実です。家族の同意をえて転職活動をすることは、実は大きな後押しになります。
転職の仕方
転職成功のポイントを掴んだところで、実際にどうやって転職活動を進めれば良いのか、その仕方を解説します。初めての転職の方は、意外と知らない内容が多いかと思いますので、きちんと確認しておきましょう。
転職活動の流れ
- 自己分析
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 転職エージェントに相談するなど、求人に申し込む
- 面接対策をする
- 面接(2〜3回)
- 内定・退職交渉・入社手続き
転職活動は、大きく以上の流れで進みます。なかでも重要なのが、準備段階の1と2です。
今後のキャリアをどうしたいのか、今までどんな人生を歩んできたのかを本気で向き合うことが、転職成功の鍵です。
転職エージェントを使うことによって、選考の中での負担は軽減されます。企業への書類提出や日程調整、合否連絡などは全て代行してくれるため、転職エージェントを使うことをおすすめします。
転職にかかる期間
転職活動にかかる時間は、意外と認識にずれがある方が多いので、きちんと理解しておきたい内容です。結論、転職活動(転職しようと考えてから、転職先への入社まで)には3~6カ月かかると思っておきましょう。
- 転職を思い立ち、自己分析から書類作成までに2週間
- 転職エージェントに相談(日程調整含む)から企業エントリーまで2週間
- 書類合格から1次選考まで1〜2週間
- 1次選考合格から2次選考まで1〜2週間
- 内定が出るまでに〜1週間
- 内定後、退職交渉に1ヶ月
スムーズに進んでこんなイメージです。途中、思ったように結果が出なかったり、転職の方向性を変えたり、面接対策に時間をとったり、時間がかかる要素はいくらでもあります。
こうしたことから、転職活動は余裕をもって進めるべきだとわかっていただけるのではないでしょうか。また、離職してから転職活動をするリスクも明らかです。
転職成功のポイントを押さえてより良い転職活動を
転職活動成功のポイントと流れを解説してきました。年代別の成功ポイントを押さえることは重要ですが、何よりも全世代共通の4つのポイントを押さえることが重要です。
- なりたい姿を明確にする
- キャリアの棚卸しをする
- 面接対策をする
- 在籍中に転職活動をする
これら4点を徹底して、転職活動が成功するように本気で取り組んでいきましょう。